みんな暇なのだろうか。人の生活に口を出す余裕があるほど自分の生活に余裕がないから,自分は他人の暮らしにあまり興味がない。
世間では,芸能人の不倫とか,政治家の醜聞を取り上げて,あーでもないこーでもないと話し合う番組が相変わらず視聴者を集めている。
ちなみにわが国では,不倫は犯罪ではない。不貞行為は民事的な不法行為ではあっても,刑法犯罪ではない。我が国は民主主義的な法治国家なのだから,日本国民は不倫は,当事者間では問題のある行為だが,犯罪として裁くべきではない,と考えているわけだ。
そもそも,夫婦の形は外から見ていては理解できない。家の外に出れば仲睦まじく見えたとしても,しょせんは赤の他人同士なわけで,大なり小なりの問題はあるだろう。そして,それを解決する手段の一つとして,婚外に安らぎを求める可能性があることも,場合によっては,婚姻は継続しつつも,パートナーの精神的自由を認める関係だって,あっても驚きはしない。どこまで行っても,当事者間の関係の問題であって,他人がとやかく言えることではない。サレタガワのパートナーが可哀想かどうかなんて,親友ならいざ知らず,赤の他人は推し量ることができないからだ。
そもそも,芸能人や政治家が道徳的に聖人でなければならないのだろうか。芸能人や政治家というのは,会社の事務員や工場の作業員やコンビニの店員と同じ,職業に過ぎないとは思わないのだろうか。きちんと芸能の仕事(演劇や歌謡など)や政治(国民の代表として国をよくするための立法を議論し決定する仕事をしている限り,本来何ら非難されるべきではない。私生活で性に奔放であろうと,パートナーと不仲であろうと,ヘンな宗教にはまっていようと,サラリーマンが仕事をきちんとしている限り,それ以外の事にはあまり会社が介入するべきでないのと同じだ。
そもそも女性アイドルが処女であること(まして,女子アナなんかは,普通の会社勤めである)を求めるなんて,普通の感覚からしておかしいし,この時代に言葉に出すことすら気持ち悪い思想だ。例えばサラリーマンである俺が童貞かどうかなんて,会社が介入してきたら気持ち悪いうえに当然コンプライアンス違反だし,取引先からそれを理由に取引しないとか言われたら,アタマおかしいと思わないか?
ちなみに,もちろん私自身は芸能人ではないわけで,自分の事なんて誰も興味がない,と考えるととても楽になった。特にファッション面では,できるだけ個性のないファストファッションか,自らの役割を表すサラリーマン然とした服装をしていればよく,街に溶け込むことこそが重要なポイントだ。カルト宗教などにはまらず,誠実で堅実なサラリーマンとして,大多数と同じ選択をし,大多数に混じるように生きていくと,人生はすいすいと動いていく。
自分に興味を持ってくれるのは,家族とか親友とか数人いればいいよ。それを大事にしながら,他人には興味を持たず,今日も生きていこう。