パートナーとよく使っていたけどやめようと決めた言葉がある。「仕事辞めたら〇〇」「子育てが終わったら〇〇」。

 

毎日本当に忙しい。朝6時に家を出て,23時に家に帰る。土日は,夫婦で家事と買い物とその他のやるべきことに朝から晩まで追われている。特に子育て期間は忙しいし,行きたいところ,やりたいことなどいろんな我慢の連続だったりする。そのため,ついつい「こんなところ行きたいなー。子育てが終わったら」「休みが二週間くらい取れたら・・・,仕事辞めたら」とか言ってしまう。

 

でも,定年はどんどん伸びていく。私が入社した時点では60歳だったけど,それなりに多くの人は55歳くらいで早期退職していたが,今は定年は65歳までになったし,早期退職制度は60歳以上になった。しかも,下の子が大学卒業するのは自分が56歳のときだ。今は,体はどこも悪くないけれど,体力が落ちていくのは感じている。いつまで今みたいな暮らしができるかわからない中,あまり老後に詰め込みすぎるわけにはいかないのではないかと思っている。

 

あるラジオ番組で,老後に向けていろいろなやりたいことを考えていたけれど,結局老後になると,新しいことを始めるのはおっくうだし,出かけるのも面倒になる,さらに足腰が衰えると,日々の生活すらもままならなくなるという。そう,だから行きたいところ,やりたいことがあるなら,どんどんやっていかなければいけないのだ。

 

年を取るにつれて,時が過ぎるのが早くなると感じることはないだろうか。これは,19世紀に心理学を研究したジャネーという研究者の名前から,ジャネーの法則と呼ばれている。5歳児にとっての1年間は人生の1/5であり,50歳の人にとっての10年に相当し,50歳の人にとっての10日間は,5歳児にとっての1日に相当する,ということになる。子供のころは,1日がとても長かった。朝からいろんなことをして遊んでもまだ時間があった。そのころにもっといろんな体験をしておけばよかったと思ってももうその時代に戻ることはできない。

 

でも,このジャネーの法則にはこんな意見もある。年を取ってくると世の中への理解が進んで,新しい刺激が減るから,その分時間が短く感じられるので,常に新しいことに取り組んでいると,時間はそれほど短く感じない,というものだ。個人的にはあまりこの意見には賛同できない(新しいことに取り組んでも,時間が早く進むように感じているから)が,停滞したらそれこそ,あっという間に老け込んでしまいそうだ。

 

そう,毎日新しいことを始めようと思う。興味を持ったら試してみる。行きたいところには,できるだけ早くいく計画を立ててみる。単なる所有欲ではなくて,知識や体験という価値にお金を使うのだ。どんなにいろいろやっても,人生でやりつくしたなんてことは起こらないくらいこの世は楽しいことにあふれている。