重いテーマなのがタイトルからも伺える、怒り。
明るくポップな話もいいんですが、時にはずっしりと考えさせられるものも観たくなります。
確かこれは信頼してる人がもしかしたら殺人犯なのかもしれない、という話だったはず。と曖昧な前知識で観ました。
怒り
三つの話が同時進行で繰り広げられていきます。
妻夫木聡と綾野剛、宮崎あおい+渡辺謙と松山ケンイチ、森山未來と広瀬すず。
舞台もそれぞれ違います。
信じられなかったものと、信じてしまったもの。
妻夫木はたった一つの嘘で綾野剛を信じられなかった。真実を知った時、何故自分は信じてあげれなかったのかと、どうにもならない想いがこみ上げてくる。
あれほど、恋人関係からの母親に紹介もし家族みたいな関係までなっていたというのに。
お墓の話の時のやつが、すごい泣けてきた。
「同じ墓は無理でも隣ならいいよな。」
そういう事だったのか、と。
宮崎あおいも愛する人を信じられなかった。
言葉では大丈夫よ、と言っててもどこかで引っかかってそれが信じられなくなっていた。
この警察が鑑識の結果を教えにくるシーン、演技すごかった。どうして信じられなかったのかと苦しい叫びだ。宮崎あおいと松山ケンイチはかろうじてハッピーエンドに落ち着くってところでした。
そしてインパクト強かった森山未來。
離島にて少年、少女と触れ合う姿は気のいいお兄さんだった。2人のことを見守ってくれているような。それが、まさかである。
広瀬すずが襲われるシーンも衝撃的だった。
苦しい、何故こんな目に。無気力になる。死にたくなる。
少年は広瀬が襲われる時に救うことができなかった。このどうしようもないやるせなさ、どこにぶつければいいのか。
私は観終わって森山未來、サイコパスじゃねーか…と単純に思ったのですが、レビューサイト読んでると深くまで読み解いていらっしゃる方も多くて。
この少年のどこにぶつければいいのか分からない気持ちを、森山が自分が犯人になることによって少年と広瀬に気持ちの逃げ場を与えたと。
ずっしり心にくる深い話だった。
なかなか重いテーマなので、重暗いものが苦手な人は敬遠しがちな話ではあると思うけど、もっといろんな人に観ていただきたい作品。







