本来なら大して緊張する場面でもないのに、何故か過度に緊張してしまう症状。
本来、緊張はストレスに際して、心身を活発にして対処するための便利な機能……らしい。
まあ、落ち着いて淡々と作業しているよりも、程よく緊張していた方がパフォーマンスが上がるという説もある。この場合は、パフォーマンスが低下するほどの緊張ということだろう。
内面的に常にストレスにさらされている状態のため、常に緊張し、そのためにパフォーマンスが著しく低下する。
わたしの経験的には保育現場で働いていた時が特にそうで、酷いダブルバインド、トリプルバインドの中で過ごしたため、「明日はどうなるかわからない。何事もありませんように」と祈る日々だったことを覚えている。
ただ、結局その場で何が正しいのかを学ぶにはやはり時間が必要で、それに関しては今の職場も大きくは変わっていない。最大の違いは概ねシングルバインドになったというところだろう。社会における若者の生殺与奪は上司の能力にかかっている。これに関して言えば、わたしは普段忌避しているガチャという言葉だって使える。
緊張が当たり前になっている場合、自分が過緊張だと自覚していないケースもあるという。
また、若いと努力や頑張りでなんとか乗り切ってしまうが、普段から緊張で身体がガチガチになり、自然体を失ってしまうとのこと。
実際、これも保育士時代に経験した。休日も常に臨戦態勢になっている感じがあり、それを癒やすために銭湯に通い詰めたこともある。
そしてなにより、わたしの上司がまさに全身緊張の固まりで、もはや自然体なんて存在しない雰囲気の人物に思えた。氷河期サバイバーの実力者には少なからずいると思うが、後輩の育成能力は0だと思う。なんせ、努力と根性で真っ正面から全てを乗り越えてきたとしか思えない。「わたしの頃は先輩に訊くなんてこと恥ずかしくてできなかった」と豪語されたのは、わたしにとってはもはやトラウマとなっている。