今日、とあるラーメン屋に行ったところ、「注文は席に置いてあるQRコードからお願いします」と言われた。
世の中便利になったもんだな、と思ってQRコードを読むと、リクルートIDでのログインを求められた。
世の中不便になったもんだな、と思ってリクルートIDでログインしたところ、どうもこのシステムはAirレジというものらしいことが分かった。
テレビCMでAirペイというのは見たことがあるが、それに関係するサービスのようだ。
Airレジで注文していて思ったことは、この注文機能においてAirレジは、個人のスマホを注文用タブレットに変える能力があるということだ。つまり、今時の店によく置いてある注文用タブレットのランニングコストを客に負担させることができるということ。この合理性にわたしは衝撃を受けた。現代ビジネスはかくあるべしとまで思った。
では、このAirレジのシステム利用料はいくらなのか調べると、どうやら0円らしい。
さすが大企業。やることがでかい。
とは言え、慈善事業ではないので、何かしらのメリットは当然ある。
上記の記事を読んでわたしが考えたのは以下の通り。
1.リクルート会員が増える
冒頭のラーメン屋でのエピソードにあるように、このシステムは個人客にリクルートIDでのログインを強要する。つまり、リクルート会員が増える。そして、リクルートIDの情報からその会員のデータを収集して新たなビジネスに繋げている。
2.リクルート利用者の支援
リクルートは飲食店や宿泊施設と密接に関わるビジネスモデルであり、それらの店があるからこそ成立している。なので、それらの店を支援することが、結果的にリクルートの継続的な収益になる。
3.開発部のエンジニア教育
リクルートにどのくらい社内IT技術者がいるのかは知らないが、システムを社内だけで作っているとしたらその能力向上に並々ならぬ投資をしているだろうと思う。このシステムも、システム開発経験の一環なのかもしれない。
まあ、こんなところだろうな、と思う。
30歳という自分の年齢を考えると、そろそろ自力で事業を立ち上げられるくらいの力を身につけておくのがベストだが、こういうビジネスモデルを見ると、まあ世の中には頭の良い人がいるもんだなと感心する。
そういう人たちと正面から戦わないために、多様性とか専門性が求められるのだろうな、と思った一日だった。