主婦保育士の不満 | デブリマンXの行方

デブリマンXの行方

いつか見えない社会問題になると信じている自分のような存在について、自分自身の人生経験や考えたこと、調べたことをまとめ、その存在を具体的にまとめることを目的とする。

 

 

昨日の記事で触れた保育園火薬庫化について、その原因の一端が見えてきた。

わたしは(他人事なので)気にしていなかったが、どうやら主任の職権乱用に見える行為が、主婦保育士たちからの批判を集めつつあるようだ。

 

経緯としては、まず主任のお孫さんが感染症を患ったことから始まる。

このお孫さんは現在主任が見ているらしく、普段もその子のために勤務時間が調整されている。

平時であれば主任が休みを取って自宅で面倒を見ているのだが、現在主任は保育園でなければできない業務があり、苦肉の策として保育園の一室を借りてお孫さんの面倒を見つつ、業務を行っている。

 

このお孫さんを保育園の一室で見るというのが大変まずかったらしい。

というのも、保育園に勤めている主婦保育士は、自分の子や孫のために有給を使うことがほとんどである。そのため、主任がお孫さんを保育園に連れてきて仕事をするというのが、職権乱用の反則技として映るようだ。それができるなら、自分も保育園の一室に子どもを連れてきて有給を守りたい、という理屈である。

 

主任もそういった非難への対抗策として、有給休暇扱いで仕事をするというZ世代からすれば吐き気を催すような方法を取り、辛うじて炎上は免れているらしい。

しかし、常日頃から経営陣に対しての不満を募らせている現場の保育士たちとしては、揚げられた足は絶好の悪口チャンスのため、大いにストレス発散をしているようだった。女性の職場の面目躍如と言ったところだろう。

 

個人的に主任をフォローするのであれば、現在主任のやっている業務が園長業務の引き継ぎである可能性があることである。主任は来年から園長に出世するため、そのための準備をしているというのであれば、正当性が強くなるだろう。ただ、現園長は現場の保育士から明確に嫌われているため、結局唾を吐かれて終わるのかも知れない。

 

この管理職と現場の不仲は、まあ深刻である。

就職して間もないわたしは管理職の言うことを優先して聞いていたので、現場とのギャップに大いに苦しんだ。今は現場の意思に従い、めでたく闇落ちして、毎日「辞めたい、逃げたい」と考える日々である。

子どもはかわいいが、それを補って余りあり過ぎるほど大人が恐い。

 

この管理職と現場の不仲を正せる可能性があるとすれば、管理職側が現場の正確な不満・要望を吸い上げて対策していくことであるとわたしは思う。が、和をもって尊しとなすを地でいく保育士たちは、不満はあるが愚痴を吐いてすっきりし、永遠と面従腹背を続けている。もちろん、その中には不満と要望を上げても何も変えて貰えなかったという積み重ねがあるのだろう。この職場が現代の価値観と保育観に完全に達するには、あと20年くらい掛かるのではないかと思ってしまう。