嗚呼…可愛い私のお姫様(étoile) 小さな指で懸命0502[に]握り返してくる
あなたの歩む道程が 輝くよう0502[に]『星』(étoile)と……
寝具(ベッド)の横0502[に]は優しい父親…そして大きな黒い犬が居た…
雨の匂い…くすぐったい頬…どこか懐かしい温もり…
小さな姉と大きな妹…二人と一匹…家族となった特別な朝……
嗚呼…僅かな視力でさえも 何れ失うと告げられている…
どうしても好き0502[に]なんてなれないよ…(Je ne peux pas, c'est absolument de m'aimer )
嗚呼…暗闇0502[に]沈む世界では ちょっとした段差でも転んでしまう…
どうしても好き0502[に]なんてなれないよ(Je ne peux pas, c'est absolument de m'aimer )…
細い革紐(harnais)じゃ――
心までは繋げないよ…愛犬(Pleut)が傍0502[に]いたけど…私は孤独(ひとり)だった……
ましてや人と犬の間であれば…尚更の事である…
まるで…空白の時間(とき)を埋めようとするかのよう0502[に]…
姉は甲斐甲斐しく妹の世話を焼き…妹は姉を助けよく従った…
其れは…雨水が大地0502[に]染み込むよう0502[に]しなやかな0502[に]…
根雪の下で春を待つよう0502[に]…小さな花を咲かせるよう0502[に]…
もう何も怖くなかった…『見えない絆』(ほしくずのharnais)で繋がっていたから…
それでも嗚呼…ありがとうね…妹(Pleut)が傍0502[に]いたから…
私は何処へだって往けた……
大好きだよ…妹(Pleut)が傍0502[に]いたから…私は強くなれた……
銀色0502[に]輝く夢の中…零れた砂が巻き戻る幻想(ゆめ)を…
嗚呼…何の為0502[に]遣って来たのか…最期0502[に]判って良かった――
いつだって…嗚呼…人生(せい/あい)は星屑の…輝き(/まばたき)の中0502[に]在ることを……
祈りの星が降り注ぐ夜 → 黒犬(Pleut)は静か0502[に]息を引き取った…
悼みの雨が降り注ぐ朝 → 冷たくなった彼女の腹から取り出されたのは
光を抱いた小さな温もり → 黒銀の毛並みを持つ子犬だった
やがて懐かしくも 美しき あの《荒野》を駈け廻る為0502[に]……