怪獣タッグマッチ! 『ゴジラ×コング 新たなる帝国』 | 映画のデス・ロード

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ついに公開! 

 『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

 

 

 

 

 

 

 

 アメリカでの公開から遅れること約1か月、春のビッグタイトルとしてやってきた本作。

 

いくらたってもあらすじが発表されないからどんな映画かわからなかったが、それも当然、画面では己の目を疑う異常な展開の連続で、予想と期待を遥かに超える大怪獣プロレス映画でした!

 

 なんてったって開幕早々、コングとゴジラのモーニングルーティーン紹介から始まるんですよ!

そんなの誰が想像したよ!?

(2024/5/7追記 前作『ゴジラvsコング』ではコングのモーニングルーティーン紹介がありました。白目むいた小栗旬が強烈過ぎてすっかり忘れてました

 

 コングは地球の中心である地下空洞で犬みたいな怪獣と追いかけっこしたのち朝シャン。

 

ゴジラなんか、朝、どっかの海中で起きて怪獣1匹倒したあと、ローマのコロッセオで猫みたいにまるまって寝るのが初登場シーンですからね。

 

バズりの最先端はYouTuberではなく怪獣のモーニングルーティーン公開。

 

そんなわけでゴジラは地上、コングは地下と、それぞれの縄張りがあるので、それを侵さない限りはケンカが勃発することもなく、人類が対処できない大怪獣が出現した際は、大暴れして退治してくれる守護神的な存在だった。

 

 そんなある日、コングがひょっこり地上にやってきた!

2大怪獣 一触即発! 人類の危機! 

 

と思ったら、虫歯が痛いんで抜いてもらえますか? と人間に頼みに来ただけだった

 

 ウソは言ってないからな! 

 マジでこういう話だから! 

 

 そうこうしてるうちに、地下空洞から発生した謎のシグナルをゴジラ、コング、さらにコングと手話で会話できる少女もその異変に気づく。

 

コングが地下空洞へ向かうと、そこにはかつて地上に進撃し暴れまわったサル、スカーキングが。

 

地上の守護神ゴジラによって地下空洞へ追いやられたスカーキングだが、ゴジラへの憎しみを燃やしながら巨大な地下帝国を樹立。

 

コングの同族を奴隷にして重い石を運ばせたり、かつて地球に氷河期をもたらした口から冷気を吐き出す怪獣シーモを、光る石でいじめて服従させたりと、邪智暴虐の限りを尽くすスカーキング。

 

奴が再び地上に進撃しようとしていたのだ。

 

すぐさま止めに入るコングだが、あのゴジラでもやっとの思いで倒せたスカーキングだが、今回は奴の取り巻きのザコゴリラ軍団とシーモを従えているので、あえなく敗北してしまう……。

 

こうなったら頼れるのはヤツしかいない!

 

縄張りの一線を越えて、今!

ゴジラ×コング!

禁断の怪獣タッグマッチが実現!

 

というわけで景気よくぶちかましてくれる本作ですが、言葉を話さないのになぜかゴジラとコングの気持ちがわかる、なんなら人間パートよりも感情移入できる作りになっているという異常事態になっています。

 

その他、一線を越えた異常なシーンをあげると……

 

・ゴリラでゴリラを殴るゴリラ

(コングが敵のザコゴリラをスーコで殴り飛ばす)

 

・栄養補給のために食べた怪獣でイメチェンするゴジラ

(パワーアップして背びれが赤くなります。そのあと寝てたのでさらに体力回復してると思う)

 

・『北斗の拳』のケンシロウばりに指先ひとつでザコゴリラをダウンさせるコング。

 

・凍傷になったコングに、ビーストグローブというギプスをはめる
 
・そこで爆音で流れるのがKISSの『ラヴィン・ユー・ベイビー』(I Was Made For Lovin' You)
 
という、笑わせにきてるのかガチでやってるのかわからない最高なシーンの連続です。
 
だって片腕使えないピンチのコングに「ほれ、これ使えよ!」って行ってビーストグローブ持ってくるんですが、そこで
「今夜、あんたに俺の全てをあげるつもりさ~♪」
「これは愛するお前のために作られたんだぜ~♪ baby~♪」
なんて曲流されたら笑うだろ!

 

 

 
 
2時間1本勝負、怪獣タッグマッチの行方はいかに!
そして新たなる帝国とは!?
 
怪獣の動きと唸り声だけで物語を紡ぎ、感情を動かしてくる本作は、とにかく変なところがいっぱいだけど、超絶楽しい大満足の映画でした!
 
初日の朝の回で最前列の真ん中で観てた筋金入りの特撮ファンみたいなおじさんは、途中ぐっすり寝てたけどな!