これは今現在も続いている話です。
私はそれまで霊感というものには無縁だと思っていたのですが...
一人でいる時、たまに何か聞こえるような事はあったのですが、空耳だと気にしていなかったんです。
ところがある日。
私は買い物に出かけようと、いつものように歩いていると誰かが叫んできました。
「止まって!」
誰だろうと周りを見渡したんですが私以外誰もいません。
おかしいなと思いながらも、気のせいだと思う事に決め歩こうとしたその時!
「ガチャン!」
数歩前に植木鉢が落ちてきました。
私は思わず腰が抜け、地面に尻もちをつきました。
そして、植木鉢が落ちてきたマンションを見上げると、黒い猫がジッとこちらを見つめていました。
あのまま歩いていたら...
私は鳥肌が立ちました。
その夜、ハッキリとは覚えていませんが、私に「貸しだよ。1年」と訴える少女の夢をみました。
それからしばらくして、そんなことも忘れた頃私はパチンコをしていました。
「隣だよ」
またあの声が聞こえてきました。 周りに他の人はいません。
私はあの事を思いだし、直ぐ様隣に移りました。
すると、なんと20万も勝ってしまったのです。
すると、その夜もあの少女が夢に出てきたのです。
「貸しだよ。2年」
それからもここぞという勝負時、運命の分岐時にはあの声が聞こえ、決まって夢に少女が現れるのです。
また、決まって良い結果で、しかも決まってその時黒猫が傍にいるんです。
そして先日、とうとう「貸し」という年が30年を超してしまいました。
虫の知らせの守護霊だとしたら良いのですが、ひょっとしたら私の寿命と引き換えにしているんじゃないかと最近ビクビクしています。
私は今年で40歳になるのですが、あの少女は一体なんなんでしょうか...そして「貸し」とは...