相変わらず両親とも一言も話す事は無く、食事もたった一人で
エネルギーをただ摂取するだけのものでしかなかった。
だが学校への入学・通学の手続きだけは続けてくれたようだ。
高校に入っても総てをボイコットする毎日。
だがある日、自分でもわからないが体育の授業で100mを割と本気で走った。
11秒を切っていた。
何か良く判らないがその他の競技も精いっぱいやってみた。
その結果がすごい事なのかすらも判っていない私は感動すらなかった。
毎日寝ているだけだが、成績もそこそこ、運動もそこそこできるという事を
滾々と説明され、入部をしないかと言ってくる運動部のキャプテン達と接し、
いちいち断るのが面倒な作業だった。
面倒、恐らくこれが初めての感情という物だったのだろう。