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 【リマ=松尾理也】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の閣僚会議が19日、始まった。引き続いて行われる首脳会議は、来年1月にホワイトハウスを去るブッシュ米大統領にとって最後の外交舞台となる。先週末に米ワシントンで開かれた緊急首脳会議(金融サミット)に続き、最大のテーマは、ブッシュ政権自らの責任も問われている金融危機への対処だ。

 ブッシュ大統領は21日にリマ入りし、22、23の両日開かれる首脳会議に出席するほか、ロシアや中国など各国との二国間会談に精力的に臨む。決して“花道”にふさわしいとは言い難い重苦しい課題に、ブッシュ大統領がどれだけ存在感を発揮できるか注目される。

 米同行筋は「出席国に自由市場体制堅持の重要性を説くとともに、金融サミットで決まった行動計画への一国でも多い参加を呼びかける方針だ」と述べた。

 経済問題のほかにも、この日、各国首脳の中でリマに一番乗りした中国の胡錦濤国家主席との会談や、日米韓3カ国首脳会談では、北朝鮮問題にも焦点をあてる。グルジアへの軍事介入をめぐって関係が険悪化しているロシアのメドベージェフ大統領との会談も予定されている。米代表団は「さよならムードどころか、極めて真剣な外交日程となる」と話す。

 この日始まった閣僚会議には、日本からは中曽根弘文外相と二階俊博経済産業相が出席。可能な限り迅速に金融危機の沈静化をはかることで一致したほか、7月の閣僚会合で決裂した世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の年内合意をめざすことでも一致した。20日に出される閣僚会議共同声明に盛り込まれる。

 ただし、ほとんどの国がオバマ次期米大統領の就任を待って米国の進路を見極めようとしている現状下で、こうしたAPECでの議論がドーハ・ラウンドの進展など具体的な動きにつながるとの観測は少ない。

 ブッシュ大統領は8年間の任期中、47回の外遊をこなし、訪問した国は70カ国以上に上った。

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