「THE LAST SUPPER」 最後の晩餐
1493-97 サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会
イエス・キリストと弟子たちが食卓につく新約聖書の一場面を取り上げたもの。
ミラノ領主ロドヴィゴ・スフォルツァの依頼で、教会食堂の壁を飾るために描かれた。
湿気に弱いテンペラ画のため、完成の数十年後には傷みが進行し始める。
1979年から大規模な修復が始まり、画面の明るさを取り戻したが、描かれた当時の雰囲気は大きく損なわれている。

「HOLY GRAIL」 聖杯

キリストが処刑される直前、”最後の晩餐”で用いたとされる杯。

また、十字架に磔にされ、死の確認のため”ロンギヌスの槍”で脇腹を刺された際に流れ出たキリストの血を、弟子のアリマテヤのヨセフが受けた杯とされる聖遺物。

聖杯伝説は古来から様々な物語に用いられてきた。

映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』に登場した聖杯は、キリストが大工であったことから木製とされたが、キリストは神殿などで石材を使う大工だった。

また、最後の晩餐で使われた杯と、キリストの血を受けた杯は別物であるという論証もある。

そして、『ダ・ヴィンチ・コード』のように、聖杯は杯ではないという説も・・・。

Now let me show you the Grail.
では、聖杯を見せよう

Now my dear, if you would close your eyes.
それでは、目を閉じてもらえるかな

Now, mademoiselle, where is Jesus sitting?
さて、マドモアゼル、イエスはどこに座っているかな?

-In the middle.
真ん中よ

-Good.
よろしい

He and his disciples are breaking bread.
彼は弟子たちにパンを分けている

And what drink?
では、飲み物は何かな?

Wine. They drank wine.
ワインよ。飲み物はワイン

Splendid. And one final question.
すばらしい。では、最後の質問

How many wineglasses are there on the table?
テーブルの上のグラスの数は?

One? The Holy Grail?
ひとつ?それが聖杯なの?

Open your eyes.
目を開けて

No single cup. No chalice.
グラスはたくさんある。しかし、杯の形をした物はない

Well, that's a bit strange, isn't it?
少しばかり、奇妙だと思わないかね?

Considering both the Bible and standard Grail legend celebrate this moment as the definitive arrival of the Holy Grail.
聖書も一般の聖杯伝説も、この時をまさに聖杯が誕生した瞬間だと述べているというのに、なぜないのか?

Show us the symbols for man(∧) and woman(V),please.
男性(∧)と女性(V)を表す象徴について教えてくれないか

This is called the chalice(V).
杯(V)といわれる

The shape of a woman's womb(V).
子宮の形(V)に似ている

No, the Grail has never been a cup.
そう、聖杯とはカップではない

Wait, please.
ちょっと、待って

You're saying the Holy Grail is a person? A woman?
じゃあ、聖杯とは杯じゃなくて人のことなの?女のひと?

And it turns out, she makes an appearance right there.
その女性があそこに描かれている

But they are all men.
みんな、男だわ

Are they?
そうかな?

Who is she?
この女性は?

My dear that's Mary Magdalene.
それが、マグダラのマリアだよ

「Mary Magdalene」 マグダラのマリア


新約聖書中福音書に登場するイエスに従った女性。
キリスト教の主要教派(カトリック、東方正教会、聖公会等)ではいずれも聖人に列せられている。
娼婦であった彼女は悔悛し、キリストの磔刑、埋葬、復活に立ち会い、「使徒のなかの使徒」と呼ばれた。
マグダラのマリアは英語では「メアリー・マグダレン」(Mary Magdalene)となる。
フランス語では「マリー・マドレーヌ」(Marie Madeleine)となり、べズレイのマドレーヌ聖堂はマグダラのマリアの遺骸を祭っているとされる。
菓子のマドレーヌもこの名に由来する。

✡ストーリーによると、イエスが殺害された時、マリアは妊娠していて、マリアはイエスの子孫の安全を護るため、聖地を離れ、フランスに逃れて出産したようです。

「サラ」(Sarah)という名前の女の子。

「ジョン」(John)が「ヨハネ」
「ポール」(Paul)が「パウロ」
「Catherine」が「キャサリン」「カトリーヌ」
「マイケル」(Michael)が「ミハエル」「ミッシェル」
「Angel」から「Angelina」「Angelica」「Angelo」「Angela」
「イエス」(Jesus)が「ジーザス」

この映画で、「サラ」(Sarah)という名前が持っている深い意味を、初めて知りました。