翌朝、少し早めに目覚めた私。
隣にはまだ潤くんが眠ってる。
可愛い寝顔についつい見とれてしまうけれど…シャワーしなきゃ。
潤くんを起こさないように、ベッドからそーっと抜け出すの。
床に散乱した衣服を一つ一つ拾い上げて、それからバスタブにお湯をはって…
鏡の前に立ち自分自身を見つめてみる。
今、すっごく顔が緩んでだらし無いかも?ってくらいににやにやしているのがわかる幸せな朝。
今日はいいお天気。
お昼までにひーちゃんを迎えに行って、潤くんは仕事だから、私はひーちゃんと公園にでも行こうかな。
現実を考えながらも、夢との間を行ったり来たり。
湯舟に浸かりながら昨日のことを思い出してはまた顔が緩むの。
『ヤラシイこといっぱいしたいから。ぜーんぶ下心かもよ?だから今日は覚悟して?フフ』
そんな風に言われて、それから両頬を優しく包まれ唇が重なった。
しっとりと優しく吸い付く唇。
ドキドキがいつまでも止まらないの。
潤くんの鍛え上げられた逞しい腕に抱かれながら…
「潤くん…スキ…ダイスキ…」
自分の想いを伝える私。
『知ってる。フフ』
額に汗を滲ませながらも爽やかに笑って見せる潤くん。
時々顔を歪ませて見せるそれは、私にしか見せない表情で…
私に感じてくれているその顔が大好き。
『お前、意外とふわふわしてっからなぁ…フフ』
昨夜、潤くんに組み敷かれながら言われた言葉。
いつも心配なんだって。
私自身は自分ではそんなことないって思うけど。
『ったく。フフ』
ちゃぷん…
ゆらゆらと揺れる浴槽のお湯を眺めながら…
「はぁ…」
一人幸せの余韻に浸り長湯しちゃった。
私がお風呂から上がっても、まだ潤くんは眠ってた。
潤くんが眠るベッドの端にちょこんと座ってもう一度寝顔を眺めて…
それから…頬に少しだけ触れてみる。
うっすらと生えた髭とふっくらとした白い柔らかい肌。
『んっ…』
眉毛がピクリと動いた。
『んっ…今何時…?』
「7時過ぎたとこ。」
『彩さん早いね…』
「何か早く目が覚めちゃって。」
『もう一回寝ようよ?フフ』
まだ目が開かない潤くんが子どもみたいに私の腕を引っ張って、強引に私をベッドに引きずり込むの。
「ちょっ、もう、潤くん!」
『まだ早ぇっつーの。フフ』
せっかく整えた髪もぐちゃぐちゃ。
でもなんか…こんなにも穏やかで幸せな朝が嬉しくて。
私を抱きまくらのようにしてぎゅっと抱きしめる潤くんに言うの。
「潤くん…?」
『ん?』
「チューして?」
って。
『昨日足んなかった?フフ』
潤くんに笑われたけど…
『しょーがねぇなぁ。フフ』
やっぱり潤くんはとびきり甘いキスをくれたんだ。
『やっぱ足んなかったんだ?フフ』
「違っ…ちょっ、潤…クン…んっ…」
2度目に目覚めたのはそれから2時間後だった。
軽くお腹が空いて目が覚めた私。
「今日は何時からお仕事だっけ?」
『昼過ぎ。マネージャーに実家に迎えに来てもらうからさ。車は実家に置いて、そっから仕事行くから。』
「そっか、わかった。」
そろそろ夢も終わりの時間。
私たちがパパとママに戻る瞬間。
『また来ような。フフ』
「うん。」
『すぐ連れて来てやっから。フフ』
「ありがと。くす(笑)」
コーヒーとパンの軽めの朝食を部屋で頂いて、それから私たちは潤くんの実家へと向かったんだ。

