仕事で訪れた撮影スタジオ…
撮影の為の機材の準備を待つ間…
ふとスタジオの入口に目をやると君がいて…
君は俺に向かって手を振っていた…
(えっ…?何で…?)
俺が不思議そうにしていると…
彼女は俺を見て笑ってた…
『櫻井さんスタンバイお願いします!』
カメラの前に立ち撮影はスタート…
彼女は真剣な眼差しで見ていたんだ…
撮影も無事終了し…
『お疲れ様でした!ありがとうございました!』
そう言ってスタジオを出ようとした時…
『お疲れ様!櫻井くん!』
後ろから彼女に声をかけられた…
『えっ?…つーか何でいるんすか…?』
『櫻井くんに会いに来ちゃった♪ふふふ…すごいかっこよかったよ!』
『会いに来たって…そんな簡単に入れる場所じゃないでしょ…』
『まぁね…ふふふ…コネってヤツかな…』
『何っすか…?それ…フフ!』
すると彼女の顔が急に曇った…
『………さっきの…櫻井くんを撮ってたカメラマン…私の…婚約者なの…』
『えっ?……そう…なんだ…』
『彼は私が気づいてること知らないの…都合のいい男よね…』
『…………』
『私…彼の写真が大好きなの…時々こうして見に来るんだけど…』
『……そっか…』
『でも今日は本当に来て良かった!相手が櫻井くんで驚いたけど…櫻井くんの仕事してる姿見れたし得した気分♪』
偶然にもそんな事情で再会してさ…
複雑な胸のうちを抱えて…
彼女の目に彼はどう映っているんだろう…
気になって…
気になって…
『あっ!この前はすみませんでした…!急に帰ったりして…』
『ふふふ…あの子、櫻井くんの彼女~?素敵な子ね…』
『違っ!違いますよ…元彼女です…あっ、今は…友達の彼女なんですけど…』
『ふふふ…そうなの…?』
『こっ…今度っ!この前のお詫びに食事でも…!』
『ありがと…優しいのね…』
果たされるかどうかも解らない約束をしたんだ…