あの時…
失恋して、散々俺の部屋でわんわん泣いてた静がさ…
旦那さんが亡くなっても涙一滴見せなくて…
葬式の時だって、隣で泣いてるあかりの肩をしっかりと抱いてて…
そんな静を見てらんなくて…
俺の方がわんわん泣いて…
母ちゃんにも姉ちゃんにも『智!しっかりしなさい!』って怒られてさ…
やっぱ女ってスゲーよな…
俺はさ…
こんな仕事をしてるから、当分誰とも結婚するつもりなんてないし…
だから…
静が…
前を向いて歩けるようになるまで…
俺を好きになってくれるまで…
ずっと待ってるから…
あかりのことだって生まれた時から…いや…腹ん中にいる時から知ってんだぜ…?
いつか親戚の叔父さんからパパになれるまで…
ずっとずっと待ってるから…
だから…
これからも…
こうして時々会いに来てもいいかな…?
『ねぇねぇ!智にぃに~あかり、来年小学校に行くんだよ!』
『おっ!スゲーじゃん!じゃあ、にぃにがランドセル買ってやるぞ!』
『本当に?やったぁ~!あかりね、ピンクのランドセルが欲しいの!』
最愛の人へ―
お・し・ま・い