番外編:明るい家族計画 | つれづれなる日記

つれづれなる日記

 2018年に無二の親友を亡くしました。
これからは奴との思い出を胸に、お迎えに来てくれるのを
待ちつつ、ブログを書いていこうと思うのです。

 …このお話は、【奴】との思い出シリーズの番外編ともいうべきエピソード。

かなりえげつない表現と、もしかしたら18禁成人限定のお話とかも

入っているんで、未成年の方はご遠慮ください…てか。

 

 ハート   ハート   ラブラブ   ハート   ハート

 

 9月某日。私とダンナ(当時)は、ショッピングセンターで週末の買い物をしていた。

その、センターの薬局前にて。

「でぃあ。」

「何?」

「『あれ』が無くなったから買っておこう。」

 『あれ』とはつまり…明るい家族計画のためのあれである。

最近はパッケージもオシャレブランドのものなどがあって、

以前よりもかなり手に取りやすくなった。

 まあ、まだまだ対面販売は気恥ずかしいお年頃ですのよ。

それはともかく。

「でもさぁ、春先に2ダース買ったじゃん。」

「だって無いんだもん。一昨日使ったのが最後。」(夫婦の会話じゃのぅ。)

「……。」

 そんな馬鹿な。2ダースと言えば24個だぞ。そんなに使った?

うそ~ん。そんなにやった記憶無いけど?変だな~?

と、思いつつミチコロンドンデザインのものを2ダース買った。

 

 自宅に戻って、家計簿と自分の日記を調査したところ、…やはり!

勘定が合わない!10回分のマイナス!

(つまり、半年で14回しかやってないわけで…。)

 

 ここで、資料を突き出して『残りの10回分はどうした!』とか

問い詰めてもいいんだけど…。真実を知るのが怖いわな。うん。

とりあえずここは誰かに相談しよう。そうしよう。

 

 翌日。月曜日。

 私は勤務時間終了後、1206号室、エリコさんの研究室に駆け込んだ。

「エリコさぁん…あれ?誰もいないの?」

「はぁい。」

 奥からアオイさんの声がした。

「エリコさんはぁ~?」

 私は無遠慮にずかずかと入って行った。今夜はもう畠山さんは研究所内には

いらっしゃらない事は確認済みである。

「エリコさんね~、今日は結婚記念日で早く帰っちゃったんですよ~。」

「…そ、そんなぁ。」

 私はエリコさんの席にへったりと腰を下ろした。

やはり、こういう夫婦間の深刻な問題は、既婚者に相談したかったのに~。

「どうしたんです?」

 う~む。この際、アオイさんでもいいか。

「いや…ちょっと相談事が…。」

「はあ…。僕で良かったら、話、聞きましょうか~?」

 

 という訳で、私は事のいきさつを話した。

「…数が足りないんです数が~!もうこれは、ダンナが

他所で出してるとしか思えませんよ~!」

 その瞬間、アオイさんが大爆笑した。

「で、でぃあさん、『出す』ってえげつない言い方、止めましょうよ~…

あ~おかしい。」

「アオイさ~ん!こっちは真剣なのよ~!」

 アオイさん、なおも笑いながら

「でも、ちゃんといちいち個数チェックとかしてるんですか~?」

「そりゃもう!だって、万が一妊娠したら、いつやった時の子か分かりますからね!」

 笑いの止まらないアオイさん。私はなおも続ける。

「あ、でも、ゴム使ってるって事は、浮気相手は女性ですよね?ならまだマシか。

 男相手だったら、もう二度と戻ってこないって言うし。」

「も~。でぃあさん面白すぎ!…でもね~、ダンナさん、一人Hするときに

 使ってもうたとか?」

「男の人って、一人Hする時、使います?」

「いや、僕は使いませんけど…。」

 

 で、結論。(まあ途中いろいろ有ったけど、さすがに記述を控える。)

「本人に直接問いただしてみればええんとちゃいます~?」

「う~ん。そうだね。そうする…。」

「もっとも、肯定する男はいないでしょうね~。

 よっぽど奥さんと別れたがってる場合は別ですけど。」

「……。」

「いや、でぃあさんのところは大丈夫でしょう。」

 アオイさん、面白がってないかい?

 

 ハート   ハート   ラブラブ   ラブラブ   ハート

 

 …こういうエロ成分多めな会話って、何の臆面もなくやってたのよねぇ…。

もう、セクハラにセクハラで応酬する、みたいな?

 あ、それでね。結局問いただしたんだと思う。でも、てきと~に

はぐらかされたんじゃなかったっけ?

で、まあ、こっちも「ま、いっか。」みたいな感じで引き下がったんだと思う。

この時は相手の女に大金貢ぐとかは無かったみたいだから。

 

 ちなみにこの話には続きがあって…。

 足りなかった10個のうち、6個は衣替えをする時に、衣装ケースの中から

発見されたのよ。でも、防虫剤と同居(!)してたから、ゴムが劣化して

使い物にならなくなってました。

 そして、残りの4つのうち、1つはダンナ(当時)の財布の中に有った。

つまり、使途不明なものは3つなのよね…。

 

…という昔話でした。