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ブルマァク・ジャイアントドラコ
最近街を歩いていてもヒーローや怪獣ごっこをして遊ぶ
子供達の姿をめっきり見なくなりました。
怪獣ソフビで遊ぶ子供に関しては皆無に等しい様に
感じます。
僕の店に来る子供達の大半もそうですが今の子供達の遊びの
主流はテレビゲームやカードゲームのような二次元のものに
なっているようです。バンダイ怪獣を買う子供は小学生未満
の幼児が殆どで小学低学年になればやはり大怪獣バトルなど
のカードゲームに夢中になっています。
確かにゲームは頭も使えば手先も器用に動かしています。
画面の中のキャラクターを自らコントロールしたりするのも
人気の秘密でしょう。
もし僕らが小さかった頃、今みたいにテレビゲームや
カードゲームがあり画面の中で怪獣やヒーローを戦わす事が
出来れば同じように夢中になったかも知れません。
だから今の子供達の気持ちもよくわかります。
ただ作られた画面の中では空想や想像力に広がりはなく、
その中でしか遊べない子供達の感性や発想はどんどん乏しく
なっていくのではないでしょうか。
僕達は決められたストーリーはなく自分自身や怪獣ソフビを
主役とし、みんなそれぞれが監督となり想像力の中で自由に
遊んだものです。そんな中で豊かな感性というものも育って
いった様な気がします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220814/13/dean0228/e9/63/j/o0400030015160425922.jpg?caw=800)
それに今の子供達が可哀想に思ってしまうのは玩具の思い出
としての部分、記憶としての部分です。
僕達には記憶が残っています。
それは映像の記憶だけではなく触感や匂いの記憶・・・
手に持った時のヒーローや怪獣ソフビのあの感触、
GIジョーのツルッとした手触り、超合金のあのズッシリと
くる重さ、ミニカーをバウンドさせた時の、プラモデルの
パーツを外す時やゼンマイを巻いた時の感触。
そして匂い・・・
ソフビの甘い匂い、5円引きブロマイドのあの紙袋の匂い、
プラモのセメダインの匂い、駄菓子屋ピストルの火薬の
匂い、
そして大好きだったあのお店の・・・
全ての記憶が懐かしい思い出となり僕達を一時、
その頃に連れ戻してくれます。
そしてそれは記憶と言う名の素晴らしい宝物となって
今も生き続けています。
だから今の子供達にもそういう宝物を残してあげたい、
見つけて欲しいなと切に思わずにはいられないのです。