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☆ヘイトスピーチと表現の自由
米バージニア州シャーロッツビルでの事件を受けたトランプ大統領の対応を巡り、アメリカ合衆国が揺れている。あえてアメリカ合衆国と明記したのは、1865年に終了した南北戦争後の米国は、奴隷制度を否定した「新制アメリカ合衆国」とも言えるからだ。このことは、現在のアメリカ合衆国大統領であるトランプ氏は、奴隷制度を明確に否定することが要求されていることを意味する。
南北戦争については、ウィキペディアでは以下のように記述している。
南北戦争(なんぼくせんそう、英語: American Civil War)は、1861年から1865年にかけて、アメリカ合衆国の北部諸州とアメリカ連合国を称した南部諸州との間で行われた内戦である。奴隷制存続を主張するアメリカ南部諸州のうち11州が合衆国を脱退、アメリカ連合国を結成し、合衆国にとどまった北部23州との間で戦争となった。
参照:南北戦争
・奴隷制度
上記の記述では、「1860年11月の大統領選挙では奴隷制が争点のひとつになり、奴隷制の拡大に反対していた共和党のエイブラハム・リンカーンが当選した。この時点では、奴隷は個人の私有財産であることもあり、リンカーン自身は奴隷制廃止を宣言していなかったが、南部では不安が広がった」とある。
ここでのポイントは、「奴隷は個人の私有財産」であるということだ。基本的人権どころではない。人間でありながら、奴隷は財産として家畜同様に売買されていた。リンカーンがためらったのは、私有財産没収につながるからだ。
このことが何を意味するかを、ほとんどの人はピンと来ないと思う。私も、人種差別などの理解を超えては、もう1つピンと来ていなかった。それも当然で、人間を家畜同様に扱うようなことが、それが法律で定められているというようなことが、現在の日本人には想像を絶することなのだ。
奴隷制度のどこが悪いか? 奴隷の身の上から、人間としての「自由」を買い取った人の証言があるので、参照して頂きたい。
参照:ある奴隷少女に起こった出来事(ハリエット・アン・ジェイコブズ著)
南北戦争終了まで、奴隷は人間と見なされず、家畜同様、所有者の財産と見なされていた。財産なので売買可能だ。つまり、所有者である白人男性が多くの奴隷女性(ほとんどが10代の少女)に産ませた子供たちも、価値のある財産として売買された。白人男性は奴隷を「家畜として生産」し、自分の子供でありながら、売買したのだ。
象徴的なシーンは、「白人と奴隷の幼い異母姉妹が遊んでいる。2人の乳母は奴隷の娘の母親で、2人は姉妹であることを疑わずに遊んでいる。しかし将来は、白人の娘は人間として一生を送り、奴隷の娘は奴隷として売られていく」とある。仮に父親が奴隷の娘を愛していても、金に困れば売られるのだ。
南部諸州の一般的な家庭には、白人夫妻の人間の家庭と、人間とは見なされていない多くの奴隷とが同居していた。これは、白人女性たちにとっても居心地がいいはずもなく、白人の妻は、夫の蛮行(仕事熱心な生産活動?)の嫉妬の対象を奴隷女性に求め、虐待することで慰めとした。宗教者も白人至上主義を受け入れるような説教をした。奴隷制度下の南部諸州は、人類そのものが堕落していたというような話だ。
著書は、家畜としての運命に抵抗する奴隷親子の深い愛情の感動実話だ。一気に読める。登場する人々は、白人も奴隷も、当たり前だが現在の我々と何ら変わりのない感情を抱いた人間だ。しかし、奴隷制度という法律が、人間性を歪めているのだ。
そうした奴隷制度を含め、トランプ大統領は「(米国が輝いていた誇るべき)偉大な過去を否定するな」と述べたのだ。
・白人至上主義
自分に自信がない人ほど、自分が所属するカテゴリーに自己の存在意義を求める。自分自身に誇れるものがないと、自分がその一員であるという集団に誇れるものを求める。他人と比較しての自分のピークが20歳前にあった人は、他人に誇れるものは学歴だけなので、一生、それを拠り所にして生きる。
例えば、一流大学に入っても、その後も成長し続けている人には、もはやどの大学を出たかなどは問題ではない。OB会なども、仲間の集まり以上の意味はなく、集まりで問題となるのは、その後、どう生きてきたかだ。そして、どう生きていくかだ。
ところが、自分の一生で誇れるものが出身大学だけだと、20歳前までは成績が出来たと、いつまでも根拠のない自慢を続けるものだ。大事なのは、自立してからの、その後の人生だったろうに。
比較の対象を他人ではなく、過去の自分におけば、どんなに自慢しても、傷つく相手はいない。ところが、他人と優劣を競うと、どうしてもどちらかが面白くない思いをする。それでも、努力次第で競争に勝てるならば、勝ち負けは一時的なものだ。
他人と比較し、自己肯定の拠り所を「過去の栄光」に求めるのは、カッコ悪い。しかしそれでも、自分自身で達成した過去ならば、仲間内にも自慢できるものならば、幾分、今は落ち目という自虐的にはなるが、それもいいかも知れない。
ところが、自慢するものが、自分が属する人種や民族だけだとなると、同情に値するほど「哀れ」なことだ。
とはいえ、生まれながらのことなので、覆される恐れはない。拠り所としては、能力もいらず、努力の必要もなく、安心していられるのだ。どうして、そこまでして、優劣をつけたいのか? 優劣をつけようとするから、自分自身の劣等感のはけ口を、どこかに求めざるを得なくなるのだ。白人至上主義も、そうした人種自慢である限り、「哀れ」なだけのものなのだが、まるで逆切れのように暴力的なると、社会的には認められないものとなる。
しかしながら、白人至上主義の実態は、白人が優秀だとの主義主張ではないのではないか。基本的人権とは、白人のためだけにあるという身勝手な主義主張ではないか。奴隷制度のような恥ずべきはずの過去の他人種虐待を懐かしみ、「夢よもう一度」というのが根底にあるのが、白人至上主義ではないか。
そうした考えの白人至上主義と、ネオナチの人々が、南部の奴隷制度擁護のために戦った「英雄」の銅像撤去に抵抗するために集まり、撤去支持の人たちと衝突したのがシャーロッツビル事件だ。銅像撤去は市議会が今年4月に決めていた。ネオナチとは、ナチスドイツを率い、人種に優劣をつけ、劣等と自らが見なす民族を虐殺したヒットラーの崇拝者たちだ。
米国は奴隷制度を巡って、国を二分して戦った。その結果、アメリカ合衆国は奴隷制度と決別した。そのアメリカ合衆国の大統領が、奴隷制度時代を偉大な過去と称賛し、擁護の英雄を称える白人至上主義を受け入れることは、アメリカ合衆国という国家に対する危険思想を持つと言えるのではないか。人種差別、女性差別などという次元ではないのだ。
・ヘイトスピーチと表現の自由
白人至上主義者や、ネオナチだけでなく、マイノリティーや他宗教、LGBTなどに対するヘイトスピーチの高まりで、米国の教育者たちは表現の自由との兼ね合いを教えるのに苦労しているという。
どうも分からない話だ。というのは、自由が尊重すべきものだとすれば、自分の自由だけでなく、他人の自由も尊重されるべきだからだ。奴隷制度のように、白人の自由だけ保証し、奴隷という他人の自由を徹底的に奪っていながら、米国は「自由の国」だと呼べるはずがない。
ヘイトスピーチも同じで、身勝手な自分の自由だけを振り回し、他人の考え方、嗜好、行動の自由を否定、蔑視、束縛することは、「表現の自由」のはき違えだ。本当に、米国の教育者たちが、ヘイトスピーチと表現の自由との兼ね合いを教えるのに苦労しているというのなら、米国の病根は相当に根深いと言えるかも知れない。現に、奴隷制度擁護のために戦った「英雄」の銅像は、南部の各地に今も存在している。
もっとも、個の自由やニーズと、集団の利害とが、必ずしも一致するとは限らない。はっきり言えば、しばしば対立する。これは人類だけに限らず、牧場でのんびりと草を食んでいる牛たちでも、実は個々と群れのせめぎ合いで、「葛藤と確執」に満ちているらしいことが、数理モデルの活用で明らかとなったという。
参照:気ままに見える牧場の牛たちは、実は「葛藤と確執」に満ちていた──数理モデルを用いた解析で判明
犬や猫のように、大集団で生活するわけではない動物でも、日常生活で十分にストレスを感じるようだから、群れで生きる動物、あるいは昆虫や細菌などにも「葛藤と確執」があってもおかしくはない。
とはいえ、「葛藤と確執」に満ちていながらも、集団で生きる動物たちは、お互いに協力し合って生きている。人類はそういった動物たちに社会性を学ぶ必要がありそうだ。
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