私を替わりに行かせればなんとか許してやるというのが相手の男性の言い分だそうでした。
いくらなんでもそんなことで解決できるはずはないのにと、私は呆れた気持ちで真琴さんの頼みを聞いていました。
どう答えたらいいのか分からなくて、私は「旦那に相談してみますね」と言い訳をして電話を切りました。
私は旦那に「ねえ私が浮気したらどうする」と聞いてみました。
すると「お前みたいな女、相手する男がいるわけないだろう、浮気できるならやってみな」と言って私に背を向けてDVDを見始めました。
いくら夫婦でも言っていいことと悪いことがあるのにと、私は悔しくて涙がこぼれてきました。
一人でトイレに駆け込んで泣き続けましたが、どうにも悔しくて気持ちが収まりませんでした。
私は旦那が浮気してみろと言ったんだから、浮気ぐらいしてやると腹立ち紛れに思いました。
私は真琴さんに電話して「旦那が浮気してもいいって言ってるから、私行くわね」と返事をしました。
真琴さんはひどく驚いていましたが、私が替わりに行くというので、ようやく心の荷が降りてほっとした口調でした。
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祐輔さんは会社に行く時間だと言って私の家を出て行きました。
真琴さんもなんとか私がなだめるとやっと泣きやんで家に帰ってくれました。
夕方真琴さんから電話がかかってきて、「こんど浮気したら、お前を殺して自分も死ぬ」と旦那に言われたと言います。
しかし浮気の相手には写真を撮られていて「呼び出しに応じなければ、写真を旦那の会社に送ってやる」と脅されているそうでした。

私がよくよく問いつめると浮気の相手というのはこの間真琴さんに薬を飲ませた男でした。
あの薬はやっぱり変な薬で、飲まされると男が欲しくてたまらなくなり、何をされても逆らえなくなるということでした。
「一度アレ飲んでセックスしたら、もうとても止められなくなっちゃうから」と真琴さんが言うので、私はあのとき薬を飲まなくてよかったとつくづく思いました。
「呼び出しに応じても旦那に殺される、呼び出しに応じなければ写真を旦那の会社に送られてやっぱり旦那に殺される。どっちでも自分は殺されてしまうので、なんとか助けて欲しいの」と真琴さんにお願いされましたが私は返事に困りました。
私が黙っていると、相手の男性に「替わりに有紀ちゃんを行かせると約束した」と言うので私はびっくりしました。
  (続く)

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私はしばらく店で真琴さんを待ちましたが、見当たらないので一人で先に帰ったと思い、私だけ一人で帰ることにしました。
夜になると真琴さんの旦那から電話があり、「真琴が今夜帰って来ないが、どこにいるのか知らないか」と聞かれました。
私は思い当たる節はありましたが、「知りません、駅までは一緒に来ました」と答えました。
翌朝になって真琴さんから電話があり私の所に泊まったことにして欲しいと言われました。
私は会社に電話して、昨日電話があったあとに、真琴さんが来て泊まっていったと真琴さんの旦那に嘘をつきました
 一週間ほどたって、真琴さんがまた私の所に泊まることにして欲しいと電話してきました。
夕方になって、真琴さんの旦那さんが家に来て「真琴はどこに居るんだ」と言い出しました。
「まだ来てません」と返事をすると、「来るまで待たせてもらう」と言って帰りませんでした。
深夜になっても、真琴さんは来るわけはなく朝の7時くらいになってようやく真琴さんが帰ってきました。
「いったいどうゆうつもりなんだ」と旦那が真琴さんにつかみかかると、髪をひっぱりました。
言い争いが続くと、真琴さんは座り込んで泣き出しました。
  (続く)

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