出会いたい本 「わが人生の歌がたり 昭和の哀歓」
大人気NHKラジオ深夜便トークにさらに加筆した初めての自伝。敗戦下の昭和20年ー。母を失い、家を追われ、弟妹を背負い着の身着のまま朝鮮から日本に引き揚げてきた14才の五木さん。明日をも知れぬ少年の日々を、懐かしい流行歌と共に語り尽くした完全版自分史。
■五木寛之(いつき ひろゆき)
1932年、福岡県生まれ。戦後北朝鮮から引揚。早稲田大学文学部中退。66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞。『青ざめた馬を見よ』で直木賞、『青春の門』で吉川英治文学賞。
出会いたい本 「神田川デイズ」豊島ミホ
根拠のない自信に、過剰な自意識と鬱陶しいまでのナイーブさを抱え、僕たちは、惑い、傷つき、夢を見つけようと上を見上げては途方に暮れる。大学生たちの息遣いと切実な思いをリアルに描く、傑作青春グラフィティ。
■豊島ミホ(としま みほ)
1982年秋田県生まれ。早大在学中に執筆した官能小説「青空チェリー」で2002年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。2005年大学を卒業し専業作家に。小説執筆に加え、雑誌『L25』でエッセイ「やさぐれるにはまだ早い!」を連載する等、今最も注目を集める新鋭女性作家の一人。他の著書に「檸檬のころ」(映画化 2007年3月下旬より全国劇場公開)「夜の朝 顔」「エバーグリーン」など。
出会いたい本 「電車屋赤城」山田深夜
川崎から三崎に向けて走る私鉄電車。車両整備工場を舞台に、人には言えない過去を背負いつつ、消えゆく旧型車両に誇りをかけた武骨な男達の生き様を、自らも元電車整備士の作家が魂を込めて描ききる直球感動長編!
■山田深夜(やまだ しんや)
1961年福島県須賀川市生まれ。地元の高校を卒業後、神奈川県横須賀市で私鉄職員として約20年勤務。1999年7月、文筆業に専念するために退職。同年エッセイ集「キャベツのはらわた」を発刊(アートジャングル)。椎名誠氏に「ワシの初期に似ている」とほめられる。バイク雑誌各誌に小説を発表。著書に『千マイルブルース』、「本の雑誌」2005年上半期ベスト10に選ばれた『横須賀Dブルース』(ともに寿郎社)がある。また、ブルースハープのアカペラにこだわり、定期的な演奏活動も行っている。「物書き」と「ミュージシャン」どちらにも見られない風貌をもち、どちらからもゼニは得られないが、どちらもゼニでは買えない、と思うようにして、今日もチャルメラを鍋で食う。旅にも出るが、あまり長くなると横須賀はドブ板通りが恋しくなってしまう。


