こんにちは、旅行好きな安田昌夫です。

動物が好きですが、中でも猫は大好きです。旅行しているといろいろな動物と出会うことがありますが、日光東照宮の眠り猫には感激しました。

まるで本当に眠っているような猫の精巧な彫刻が、東照宮の回廊に装飾されています。作者は伝説的な彫刻師と呼ばれた左甚五郎(ひだりじんごろう)です。その人生やエピソードは浪曲や講談、落語、新喜劇などでも描かれるほどで、彫刻界では特に有名な人だそうです。

ただ、左甚五郎の作品と呼ばれているものは全国各地に100カ所以上あり、その製作年間は安土桃山時代から江戸時代後期まで300年ほどにわたるそうです。さすがにそこまで長生きはできないと思うので、左甚五郎とは一個人を指すのではなく、各地で活躍した工匠を指すのではないかというのが通説です。

名もない彫刻家が高く評価されたとき、左甚五郎と呼ばれたのではないかという説もあります。はっきりとした記録が残っていないため、真相は藪の中です。でも、ロマンがありますね。

話を戻しますが、日光東照宮には様々な動物の彫刻があります。猫のほかに、スズメ、十二支、三猿、像、龍などもいます。見ざる聞かざる言わざるの三猿はユーモアな表情もあって眠り猫と同じくらい有名です。

東照宮は徳川家康が祀られている神社として知られていますが、建築や彫刻も一見の価値があります。訪れた際は細かい部分にも目を向けて観察してみてください。意外な動物がまだまだ隠れているかもしれません。