こんにちは、旅行好きな安田昌夫です。

沖縄には何度か赴いたことがありますが、シーサーは何度見ても不思議な魅力を感じます。

シーサーという名前は、沖縄の言葉で獅子という意味です。日本本土でいう狛犬にあたる、魔除けの神獣ですね。エジプトではスフィンクス、中国では石獅子に相当します。

犬という説もあるそうですが、沖縄に関連の深かった中国や南方からの影響を考えると、やはり獅子が源流であるというのが濃厚だそうです。

一体で置かれることもありますし、阿吽像のように一対で置かれることもあります。神社によって異なるようです。

また、家の屋根の上にも置かれるようになりました。庶民に瓦葺きが許されるようになったのは明治以降だそうなので、明治時代から庶民にも身近な存在となったのでしょう。材質は石や陶器、漆喰のものが基本ですが、最近はコンクリートや青銅製のものもあります。

表情も様々で、一つとして同じデザインのシーサーはいません。

それを実感したのは、昔行ったシーサーづくり体験です。沖縄のとあるお店で作らせてもらったのですが、基本の作り方は同じなのに一緒に行った友人たちと完成品を比べると、一つずつ全く表情が違いました。

絵と同じように、作り手の癖などが少しずつエッセンスとして加えられ、シーサーの表情に影響を与えているのだと思います。こんなにも違うものなのかと驚いた記憶があります。

沖縄は日本屈指の観光地なので見るところはたくさんあります。しかしたまにはシーサーにも目を向けてみてください。新たな発見があるかもしれません。