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内視鏡検査とシロフクロウ

20XX/XX/XX


ラプターケアプログラムの参加者が猛禽医療の実技に関して勉強する日。そのため、たくさんの人が診察・処置室にきて、皮下補液や身体検査の方法の実習を行った。何回も同じことを繰り返しいくつかのグループに対してゆっくり説明しながらやっていたので、自分でもたくさん習うことができた。ただ、まだ脱水評価がよく分からない。

レジデントのルイスがペレグリンファルコンの内視鏡(硬性鏡)を使った気嚢検査をやっていた。鳥の内視鏡検査を実際に見たのはこれが初めてで、モニターを見ながら、鳥の体の中ってこうなっているんだと興味深々で見続けた。最後肋骨と最後2肋骨間にスコープを入れて体腔内を観察し、気嚢の線維化や炎症などを見た。その後食道からスコープを入れて、トリコモナス症による黄色い塊なども見た。その後、このペレグリンファルコンは安楽死となった。眼は眼科専門医が調べたいらしく、剖検時に摘出されることになった。


今日も手術があり、インターンのアイリンが執刀してバルドイーグルの右尺骨の複雑骨折の手術が行われた。IMピンとESFピンによるタイイン。骨折のズレを修正するところで、最初うまくいかなかったため、ドリューとレイチェルも参加して大掛かりとなった。今回、自分は麻酔係をやった。心拍数が60回/分と少なく、途中でミッチがアトロピンを筋注。IPPVで呼吸を補助し、定期的に心拍を聴診器で確認して記録した。


なんとスノウアウル(シロフクロウ)がやってきた。衰弱していて、気管挿管をしたり、静脈カテーテルを入れて、センターの飢餓疾患によるマニュアルに従って、5%デキストロースや6%ヘタスターチを投与したりした。強制給餌もして、インキュベーターに入った。本当に真っ白でとてもきれいな鳥。

夕方になり頭部損傷疑いのバルドイーグルがやってきた。顔に血がついており、外傷(出血)か獲物を取ったのかなどの鑑別が必要だった。レイチェルが身体検査などをやり、自分は採血や皮下補液をやった。


夜8時に終了。



ラプターケアプログラムの風景
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内視鏡による気嚢検査
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バルドイーグルの骨折整復手術
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きれいなスノウアウル
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仕事増加

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今日は人手が少なくて忙しいから、ミッチからハンドリングの練習に行かずに処置室に残って仕事をするように言われたが、ハンドリングを教えてくれるマーシャから呼び出しがあり、レッドテイルドホークをケージの中から捕まえて、体重を測り、処置台の上まで持っていくことになった。少し注意されたことがあったが、その後よくやったと言われた。マーシャはとても親切で、『フレンド』だとか『ビッグシスター』だから、何でも聞いて、もっと練習をしようと言ってくれた。


それが終わると、急にミッチから手を洗って準備するように言われた。やったことはバルドイーグルの鼠径部に空いている穴をきれいにして縫うだけだったが、これがラプターセンターで始めて実際にかかわった大掛かりな手術となった。

午前中の残りの時間はインピング(羽継ぎ)用の羽根集めをしていた。すでに死んでしまったペレグリンファルコンからインピング用の羽根をとらせてもらった。初列風切と尾羽を回収し、どこの場所からとったかを記録、保存した。


担当のグレイトホーンドアウルのPCVは15%でTPが2.2とやや改善。この調子なら、骨折手術は金曜日くらいになりそう。

昼はラプターケアプログラムの人用に用意したサンドウィッチやスナックを食べたり、コーラやコーヒーを好きなだけ飲めた。できれば毎日やっていて欲しい。


午後になって、レッドテイルドホークを腕に乗せたおじさんがやってきた。話を聞くと、自分の土地にいたレッドテイルドホークを捕まててなづけたらしい。このレッドテイルドホークには、馬用のウエストナイルワクチンを胸に筋肉内注射。


残りの時間は、今日はロテイションのレイチェルとたくさん話して、一緒にレントゲンの読影の練習をした。レイチェルは、エキゾチックが好きな学生。ラプターセンターでの猛禽診療研修のあとは、小動物のロテイションにいくらしい。


先週と比べて急に仕事量が増えてきた。先週1週間やってみて、コミュニケーションもうまく取れない中で、あと残りの時間で、自分で何をしたらいいのか、何ができるのかなどを考えてみた。ただ見学していても、見学者のままではしょうがない。写真をたくさん撮って、それだけ持って帰るのがいいとは思わない。だから、とにかく簡単なことでもできることから始めることにした。朝みんなが座るイスを用意したり、診察や処置をするのに机の上にタオルを敷いて、周りを片付けて、処置が暗そうならライトを当てて、カルテに眼を通して、処置をやり始めたり・やっている患者に合わせて、使いそうなものを持ってきたり。そして、当然自分の担当鳥や個人的な仕事は確実にやっていく。


少しずつ、みんなが自分を見るときの顔が優しくなってきた。


もっと、視野を広げてみよう。



バルドイーグルの皮膚の再建。
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ペレグリンファルコンからもらった羽。 羽が損傷した他のファルコンに使う。
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レッドテイルドホークにウエストナイルワクチンを接種しているところ。
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ケアプログラムの風景
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教育プログラムの準備

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担当となったグレイトホーンドアウル(GHOW)は、皮下補液と経口の抗炎症薬と抗生剤などの投与。明日は血液をチェックしてみる。

ノーザンソウェットアウル(NSOW)の上腕骨骨折手術があった。コノハズクサイズの小さいふくろうで、IMピンだけを入れて、ボディラップをして終了。


この世界で有名なDr.Redigがやってきた。みんなはパトリックと呼ぶ。おそらく、今日のレクチャーのために来たんだと思う。ここに来るまでは、このRedig先生が中心にやっているのかと思っていたが、どうも違うことが分かった。一番偉そうなのはジュリアで、診療に関しては、ルイスとミッチが中心になっているようだ。あと、マネージメントではルリとグレッグ。検査ではグレッグとドゥリューといった感じ。ドゥリューは終末に診察もやっていたし、手術の準備などもする。それに、インターンのアイリンとパウラがいて、その他にもフライトクルーのスタッフなどがいるが、スタッフの合計は20人にもいかない。これに対して、ボランティアは200人。

ラプターケアプログラム(勉強したい人が集まる猛禽類の治療や訓練・飼育の教育プログラム)が始まったので、参加者が見学に来る。そのうちの7-8人がラプターセンターのスタッフとして働きたいらしい。しかし、そんなにスタッフの枠はない。このプログラムのために、スタッフと一緒にニクロプシーの用意をした。

昼の時間は全くなし。

帰る直前にクレイジーマリーと呼ばれているおばちゃんがレッドテイルドホークを連れてきた。身体検査をしたら、左の翼が折れているようで、ボディラップをして、皮下補液や抗炎症薬を注射して、明日詳しい検査をすることとなった。7時に終了。


ペレグリンファルコン(ハヤブサ)のバンブルフット。足裏が腫れて赤くなっている。
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今日治療を任せてもらったレッドテイルドホーク。傷口をきれいにデブリードして縫合。1週間後にはきれいになり、無事自然に返すことができました。
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教育プログラムのために、解剖用の猛禽を用意している。タカとフクロウは構造が違う。

教育施設としての役割も持っているので、こういうことも重要。
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