宅ろう所 太陽と月では、日々たくさんの方々が見学に来られています。

4月に開所以降、今日で70人になりました。

 

本日も前職の同僚が来てくれて12名来所されました。

 

職員は利用者が3人~4人と少ないので、毎日3名ほどしかいません。

どのように見学者の対応をするかというと、私はご利用者(デイサービスに通っている方)と一緒になって施設説明などにあたっています。

*基本的には当日の見学希望はお断りしています。また、見学はボランティアとセットでお願いしておりますので、まずは事前にご相談下さい。

 

今日は昨日書いた認知症の方が以前、ガイドの仕事をしていたということもあり、

私が施設紹介の台本を作って案内してもらいました。

 

最初は読めるかしらと言っていましたが、

「みなさん、こんにちは‼ ようこそ‼」という第一声があまりにガイドの仕事を彷彿する話し方だったので、

隣にいた私もびっくりしてしました。

ただ、すべてがうまくいくはずはなくて、途中から漢字が読めなかったり、文字が小さかったらしく、

「あんたに任せるや」と言ってほとんど私が読むことになりました。

 

でも、最後には「まだ利用者が少ないのでどなたか介護にお困りの方がいたらご紹介お願いします。」と、

見学者に伝えてくださり、私はその方に心から感謝の言葉をお伝えしました。

 

介護現場でよく「役割が大切だ」と言われます。

本人のもっている力を活かして、今、担っている家庭内の役割を継続してもらうという意味です。

犬の散歩や、自宅での調理などを継続できるように支援すると、私もケアマネジャーの時に書いていました。

 

役割って、なんなのだろう。ただ単に役割を作ればよいのだろうか。

自問自答した結果、私が導き出した答えは「役は役でも、配役が大切だ」ということです。

自身が脚本家にでもなったつもりで、認知症の利用者がその日一日を役になりきって過ごせるようにシナリオをつくる。

今回の方で言えば、ガイドの仕事を長くしてきたのならばガイドの経験を活かしてもらえるように一日の中で配役する。

無論、昔と違って失敗しやすかったり、うまくいかなかったりする。

 

でも、その人がやったことないようなプログラムに参加させるよりやったことがあることをしてもらったほうが

成功しやすいし、周りからも称賛もされやすい。認知症の方は、介護現場で他の高齢者から煙たがられる。

その中で、その人の長所をのばすことができるのが介護職としてのセンスなのではないか。

 

感謝、称賛、賛辞。。。これらがデイサービスに明日も来たいと思わせるエッセンスなのではないか。

 

その人は送迎中に、私たちの施設の看板をみて言いました。

「太陽と月。。。私は落ちぶれた月だな。。。」

 

もし落ちぶれた月であっても、満月になれる時が一日の中であるならば、そんな一日であって欲しい。

#宅ろう所太陽と月は、ろう者が主役なのではなくて、ろう者もきこえる人も太陽や月となって照らせる存在となれる場所。

利用者第一主義ではなく、職員も同じように輝ける場所。

 

さて、みなさんは#太陽と月のどちらに当てはまりますか。その理由もあわせて教えて下さい。

ちなみに、実は私は月なんですが