置石文字とは何か
置石文字とは石造物の世界で時々口に出される言葉であるが、文字の代わりに石造物などを配置する方法である。しかし、具体的にはどのようなものが置石文字なのかは詳しく説明されたものは皆無である。これまでの調査から「烏八臼(うはきゅう)」と道標配置で確認できている。
事例1:(烏八臼)の例
あきる野市横沢地区にある臼と鉢(八)は烏八臼の鉢(八)と臼を表している
八王子にある北条氏照家臣墓の供養塔は烏八臼の文字で八と臼が削られている
氏照家臣墓とあきる野市横沢地区は10kmほど離れている
烏八臼の研究事例
456.pdf (koshigayahistory.org)
事例2:道標の事例
これは八王子市の今熊山とあきる野市戸倉地区にまたがって配置してある道標と庚申塔の組合せで確認できている。
今熊山入り口にある道標と庚申塔。庚申塔は魔除けの意味がある。
挿絵の通り今熊山の入り口にあるのが道標(親)と庚申塔。あきる野市戸倉地区に道標(子)がある。
「道」の文字を分解すると進入(道標)と首(庚申塔)になる。