畑の中にポツンとある巨石の不思議
東京都あきる野市の二宮地区の畑の一角にポツンと巨石が安置されている。この安置という表現は不適切かも知れないが、この場所は「台地」と呼ばれているところなので水に乏しく稲作には不向きな場所である。
この「台地」には周囲を見渡しても同じような巨石は見当たらないので、おそらく相当古い時期にこの場所に運んできた可能性があり、石質もこのあたりでは見かけない(大理石か?)ものである。以前、この畑の持ち主が邪魔になったからだと思われるが、石の表面に「タダで差し上げます」といった張り紙をつけていたが、希望者は現れなかったようである。
畑の片隅にある不思議な巨石
台地の上に一個だけポツンと巨石があるのも不思議である
これは、古代、「太陽石」と呼ばれたものではないか?
気になって調べていたら、「太陽石」という古代信仰に辿りついた。この「太陽石」というのは二至、二分といって冬至、夏至、春分、秋分を判断するために太陽の日の出、日の入りがどの方角にあるかによって古代の人々は判断するための「標石(しきいし)」としてこの巨石を利用していたのではないかと考えることができる。
太陽石「天照大神と前方後円墳(大和岩雄:ロッコウブックス)」より
太陽石と太陽が沈む方角の山々によって二至・二分を判断していた?
※太陽石はR5年1月13日(金)放送のNHK「チコちゃんに叱られる」でも紹介されました。