雨武主神社という不思議な神社

 

東京都あきる野市雨間地区に「雨武主(あめむしゅ)神社」がある。この神社の創建年は詳しく分かっていないが、江戸時代までは雨武主明神社とよばれていたようである。現在、神主不在のため近くの二宮神社の管理となっているが、祭神やその他詳しいことは氏子たちにもよく分かっていない。この雨武主神社が祀られている鎮守の山が「朝日山」であるが、地元の人も「朝日山」のことはよく分かっていない。

 

雨武主神社の一の鳥居

 

古代、冬至のときに神聖な神事が行われていた?

 

何故、鎮守の山が「朝日山」と名付けられたのか検討してみると、そのひとつが近くにある住吉神社の存在である。何故なら住吉明神の妃の名前が「朝日明神」だからである。

第二に上げられるのが冬至との関連である。今年の冬至は12月21日(水)であるが、本日、朝日の出る時間に確認したところ秋川を隔てた秋川神明社から見ると見事に朝日が朝日山から登り、且つ、日の出前の1~2分程度、雨武主神社の奥宮から朝日が顔を覗かせる神秘的な瞬間があることが分かった。古代から「朝日山」は冬至の神事が行われていたようである。

 

日の出前、雨武主神社奥宮のところから朝日が1~2分ほど顔を出す神秘的な瞬間

 

朝日山からの日の出の瞬間

 

冬至の朝日は秋川神明社から雨武主神社の方角から姿を現す

 

秋川の対岸にある「秋川神明社」