伊勢社って何?

 

東京都檜原村の北谷側にある宮ケ谷戸集落には「伊勢清峰神社」がある。大正年間の頃「伊勢社」と「清峰(きよみね)神社」が合祀してこの呼び名になったという。地元の氏子の方に「伊勢社」と伊勢神宮との関係について伺ったところ、伊勢神宮とは縁もゆかりもないという。不思議に思ってインターネットで調べてみたところ「天神地祇」というところに辿りついた。日本大百科全書によると、【天神は「あまつかみ」とよび、天上で生まれ、あるいは天上から降った神。地祇は「くにつかみ」と呼び、地上に天降った神の子孫。令義解(りょうのぎげ)では天神として、伊勢、山城鴨、住吉など。地祇として大神(おおみわ)、大倭(おおやまと)、葛城鴨(かつらぎのかも)などをあげている】とある。従って、伊勢社というのは伊勢神宮とはあまり関係がなく、天神さまを祀った神社ということになる。

 

               神社の鳥居には「伊勢社」の額が掲げられている

                        伊勢清峰神社(檜原村宮ケ谷戸)

                          手水鉢も瓜の紋を象ったもの