世界各国の神話・伝説もためになる
二人の男が歩いていると
空に穴が開いていた
担ぎ上げてくれと一人がもう一人に言った
穴のふちから外を見ると
天はあまりにも美しく
男はすべてを忘れてしまった
引っ張りあげてやると約束した相棒のことも
そして一人走り去った
輝きわたる天のなかへ
イヌイットの伝説より
【穴】は約束のこと
私が生まれ育った九州の長崎では子供たち同士で約束するとき、「ゆびきりげんまん」とは言わず「あな」と言って小指を交わしていた。子供の頃は「あな」の意味のことは深く考えたこともなかったが、このイヌイットの伝説に出合ってみて、やはり世界民俗学と呼ばれるように各国の神話や伝説を辿っていくと、メソポタミアやギリシャ辺りに辿りつくのも当然に思われる。
また、漢字の「空」という字も「穴」と「工」の組み合わせなのでイヌイットの伝説がこれもまた生きてくる。
神社の鳥居の向こうは神話の世界(貴志嶋神社:あきる野市)

