馬頭観音は単なる交通安全祈願の神仏ではない

 

これまで関東の数カ所の石造物の調査を行ってきたが、馬頭観音については交通安全祈願を中心に建立されたものだろうと考えてきたが、聖天院(日高市)などの馬頭観音塔などに接して見ると単なる交通安全祈願に建立されたものと言うよりも、中心にあるのは、各地に伝わる名将などを崇高な神仏(馬頭観音)として崇め祀っているのではないかと考えるようになった。

 

道普請の後、建立された一般的な馬頭観音塔の例

 

道普請以外に見られる馬頭観音塔

 

聖天院(日高市)に建立されている馬頭観音塔

相木一族(南相木村)の墓前に建立されている馬頭観音塔

地域(瑞穂町)の中心にある馬頭観音塔は村中講による建立

 

以上のように事例は少ないが、馬頭観音塔は一般的に知られているような交通安全祈願以外に崇高な人物などの墓前に建立されているのがよく理解できると思われる。