2年前にアメリカのTOP国際関係大学院をまとめる記事を書きましたが、Inside the Ivory Towerという国際関係大学院のランキングの2014年版が更新されたので再び記事を書きます。

実際にSAISで2年間勉強し、またDCに来てから広がったネットワークを元に再び「主観から」少しランキングに関して綴っていこうと思います。

まずはランキングですが、以下のようになっています

1. ジョージタウン大学(Georgetown University)
2. ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)
3. ハーバード大学(Harvard University)
4. プリンストン大学(Princeton University)
5. コロンビア大学(Columbia University)
6. タフツ大学(Tufts University)
7. ジョージワシントン大学(George Washington University)
8. アメリカン大学(American University)
9. ロンドンスクールオブエコノミクス(London School of Economics)
10. スタンフォード大学(Stanford University)
11. デンバー大学(University of Denver)
12. シカゴ大学(University of Chicago)
13. カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California—San Diego)
14. オックスフォード大学(University of Oxford)
15. イェール大学(Yale University)
16. シラキュース大学(Syracuse University)
17. カリフォルニア大学バークレー校(University of California—Berkeley)
18. ケンブリッジ大学(University of Cambridge)
19. ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)
20. マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)
21. モントレー国際大学院(Monterey Institute of Int'l Studies)
21. パリ政治学院(Sciences Po—Paris)
21. ミシガン大学(University of Michigan)
24. 国際・開発研究大学院(Graduate Inst. of Int'l and Dev. Studies)
24. ニューヨーク大学(New York University)
24. テキサスA&M大学(Texas A&M University)

ランキングは、パーセンテージで考えるとジョージタウンの一強です。

次にジョンズ・ホプキンスがランクインしています。

特筆すべきは、2005年・2007年まではジョンズ・ホプキンスとジョージタウンの2強でしたが、2009年・2012年・2014年のランキングではハーバード大がジョンズ・ホプキンスに猛烈に追いついている事です。

なので現状はジョージタウン・ジョンズ・ホプキンス・ハーバードが国際関係の修士号でTOP3ということになると思います。

それに続いてプリンストン・タフツ・コロンビア・ジョージワシントンが大体30%くらいで、TOP7に入ってきます。

更にアメリカン・LSEと続き、スタンフォードを無理やり含めれば上位10校になります。

DCに来た感じでは、やはりジョージタウンのSFSが明らかにエリート感を漂わせています。

SAISやジョージワシントンは(多分SIPAも)学生の数が多いため、必然的に学生の質にもバラつきが生まれます。

ただ、その代り卒業生の数も多いのでネットワーキングに強みが生まれます。

いずれにしても、SAISやジョージタウン、ジョージワシントン、アメリカンがランキングで上位に食い込んでいるのはロケーションが関係しています。

DCというアメリカや世界のエリートが集う街で勉強できるのは、キャリアにおいてのネットワーキングやインターンなどの就職活動でかなり有利に働きます。

また、BIG4といってSAIS、SFS、エリオット、SISの学生が集うイベントなんかも開催されます。

日本人同士であればDC付近の大学から学生がよく集まってネットワーキングもしていますし、DC開発フォーラムのようなネットワーキングイベントも存在します。

なので国際関係大学院に進学する場合、ロケーションとしてのDCの魅力は非常に大きいです。

SAISやSFSに行っていれば実質学校名だけでインターンが貰えるので、キャリア形成に役立つと思います。

今大学院進学を考えている人にはオススメですよ。




SAISに来てよかったなと思う事の一つは、インターンやアルバイトのメールが定期的に送信されてくる事です。

通常なら自分で行きたい業界を決め、会社を探してコンタクトを取って…というプロセスを経ますが、SAISにいればSAISのコネクションで仕事がパパッと貰えます。

今回はコンサル業界のランキングで30位前後の、小規模な戦略系ファームからパートタイムのオファーを貰いました。

元々はもう少しランクが上の米系戦略コンサルからスピンアウトしてできた会社です。

社員自体はSAISerが多いようで、Linkedinで見てみたところ1/3くらいはSAIS出身でした。

日本に支社はないようで、日本語を喋れる人を募集しているようでした。

僕の仕事は日本におけるクライアントの顧客や競争相手のリサーチです。

実際に顧客や競争相手の会社の人にコンタクトを取り、インタビューをして情報収集をしています。

パートタイムにケース面接はありませんでしたが、フルタイムではやらなきゃいけないようです。

既にフルタイムでオファーがあるので行くことはありませんが、MBAにスポンサーをしてくれるなど、いい感じの企業です。



最近気になった事件があったのでピックアップしてみます。


駐韓大使襲撃でケリー国務長官「アメリカは怖気づかない」


「韓国駐在のアメリカ大使が男に刃物で襲われ重傷を負った事件で、ケリー国務長官は「外交官が脅されてもアメリカは怖気づかない」と述べて、襲撃を非難しました。 アメリカのリッパート駐韓国大使がソウル市内で男に刃物で襲われ、80針を縫う大けがをした事件で、ケリー国務長官は5日、「外交官が脅されたり傷つけられたりしてもアメリカが怖じ気づくことはない」と襲撃を強く非難しました。 また国務省の報道官も声明で、顔と手の手術後入院している大使について、「元気で、本人は職務復帰を楽しみにしている」と述べました。 また米韓関係については、「同盟は強固で、無意味な暴力行為によって揺らぐことはない」と強調し、事件による関係悪化はないとの立場を示しています。」


駐韓米大が襲われた時はビックリしましたが、外交関係とはきっぱりと切り離して考えられるアメリカの姿勢が外交的だなと思いました。

一度ケリー国務長官がSAISに来て講演したことがありますが、やはりアメリカの「アジア寄りの政策」をたった一つの事件で壊すわけにはいかないと思うので、こうした対応になったのでしょう。

中国をけん制する目的で日本や韓国にすり寄るアメリカが、ここで「弱み」を見せるわけにはいきませんから。


元国家安全保障問題担当大統領補佐官、国際関係をやっている人なら知らない人はいないくらい有名なズビグネフ・ブレジンスキー氏がSAISへ講演に来ました。

92歳という高齢にも関わらず、非常に明快で分かりやすく講義をして下さりました。

現在のウクライナ・ロシア問題に関する講義で、「中国はロシアの友達ではない」というのと、「今の状況は冷戦後、キューバ危機以上にに危険である」というポイントが得に面白かったです。

中国はNATOや欧米の対局、ロシアサイドのように見えますが、実はロシアが弱まれば自分の力が強まるためロシアを助けようとはしない。

また、ウクライナ問題は非常に繊細であり、一つの紛争が大きな戦争につながる可能性もあるとの事でした。

国際機関に興味のある方がいれば、是非ブレジンスキー氏の著作を読んでみて下さいね。




アメリカ合衆国駐箚特命全権大使の佐々江賢一郎が今日SAISへ講演に来ました。

日米関係のレクチャーでしたが、僕は授業があって途中までしか参加できませんでした。

アクセントが少しあり、スピーチ自体はうまくありませんでしたが、興味深い講義でした。