4年前、私は独立する前でまだ会社員でした。
毎年3/11は4年前以前から仕事は休んでました。
休日に当たらない年は有給使ってでも休んでました。
なぜなら自分の誕生日だからです。
誕生日は仕事せず、一日を堪能するのが目的です。
しかし、十数年ぶりに4年前は出勤したのです。
当時いた私の会社はそれはそれは忙しく
激務の日々でした。
東京はわりと頻繁に地震があるので
（あ、またか）程度でした。最初は。
ものの1秒後、異様な揺れ。
いつもの地震ではない。これは危険と即判断し
とりあえず社員を全員外へ出して本社に連絡。
電柱は漫画のようにグラグラと揺れまくり
もはや真っ直ぐに見えず。
折れて倒れる恐怖にかられましたね。
続々と近隣住人達も外へ出てきましたが
跳ねるような地面の上で皆、恐怖で
どうすることも出来ず。立つ事すら出来ない老人。
人間とはなんと無力なことか。
大袈裟な言い方ではなく、
（あ、今日、誕生日に俺は死ぬんだな）
と、思いました。
そしてその後の災害状況や被災地の状況などは
周知の事実。
被災地の方は私が東京で感じた恐怖、その何倍もの恐怖を味わい
目前で街が崩壊し、
目前で人が波に飲まれ、
悪夢なのか現実なのか・・・・
精神崩壊寸前だったのではないでしょうか。
心より亡くなられた方達のご冥福をお祈り致します。
本当に無念でならないと思います。
当時、同僚だった奴と被災地に助けにいきたいと話してました。
具体的に何をどうして助けたいのか。
何を届ければいいのか。
明確な答えがある訳ではないのですが
黙って見ていられない衝動が日々あったのです。
車で2時間程度で行ける距離では
人々が地獄の日々を生きてると。
仕事も実際に311以降、取引は一旦ストップになり
進行中の仕事も全て止まりました。
うちの会社だけではなく、どこの会社でもどんな職種でも
様々な対応に追われたと思います。
結果、私も対応に追われまくりでした。
そして私は、4年前から自分の年が止まったような感覚になります。
おそらく全国の311生まれがそうでしょう。
それでも誕生日だからと、毎年お祝いしてもらってますが
その有難さが素直に受けれないようになってます。
いや、気持ちは嬉しいのですがね。
4年前の誕生日は
私が死ぬその時まで忘れる事はないでしょう。
そして今年も
静かに年を迎えました。
それでも、お祝いしてくれたり
声をかけてくれる周りの友人・知人達、有難う。