はたらきたい。
糸井重里 監修 東京糸井重里事務所 2008
大手広告会社に内定をもらった友人に勧めてもらいました。
前回の会話の終着点
先輩「このままじゃ内定取れないよ」
自分「でも、月曜の最終面接に賭けます。第一志望なんで。
それに、先輩のお話は、僕のためを思ってのものじゃないですよね。
先輩が僕を巻き込んで、先輩自身のために話しているんだ。
僕はキャッチボールの壁なんですよ、今は。先輩にとっての。
利用されているだけなんです。
僕は、先輩のこれまでのお話に対して感謝すべきじゃない。
むしろ憎むべきなんです。『俺にボールをぶつけるんじゃねぇ!』って」
先輩「うん。その通りだよ」
自分「デカルトが言ってたんです。『森で迷ったときやっていけないことは方向を変えることだ』って。
一回方向を決めたらずっとまっすぐ進む。そうすればいつか森を抜ける。
当初の目的地とは全く違う地点にいるかもしれない。
でも山や天体が見えるから、現在の自分の立ち位置が確認できる。
そして、また方向を決めて、森の中に入っていけばいい。
今、先輩の言葉に耳を貸すってことは、まさに森の中で方向を変えるってことなんです。
しかも先輩の言葉はフクロウの鳴き声とか、獣の雄たけびとかと同じくらい、
俺にとって無意味な音なんですよ。
だって先輩は俺のためを思って話をしてくださっているわけじゃないんだから」
先輩「うん。話半分でっていうか忘れてくれてもいいよ」
自分「そうですね。絶対忘れられませんけど。月曜、がんばります」
先輩「がんばって。内定取ったら電話してくれ。じゃあ」
自分「はい、ありがとうございます」
(握手してさよなら)
