データル社の匿名社員のAです。
気まぐれで始めた
『「マンションは管理を買え」というけれど・・・。』
シリーズもなんだかんだで1週間続いちゃいましたね。
さて、マンションに住んでいて一番嫌なことは何でしょうか?
みなさん、購入前に気にされるのは、上階の足音や隣の生活音だったりするんでしょうけれど、
いまどきの分譲マンションで音が気になるような床材や壁材は基本あり得ません。
まあ、いままで、賃貸のマンションやアパートにお住まいだったわけですから、一番気になるんでしょうし、販売の現場でも、床材の厚さはいくつであるみたいな説明をして、高級感をアピールしていることがあるので、やむを得ないことかもしれません。
ガラスも多くはペアガラスという2重ガラスを使用していることが多いので、窓を閉めてさえいれば静かなものです。
ただ、震災以降の電気料金の値上げや節電ブームの影響でしょうか、
僕がよく清掃に行っていた7000万円をはじめとするハイエンドなマンションにおいても、
夏には窓や玄関の扉を開けっ放しにしている世帯が多く、
テレビの音や生活音は垂れ流しでした。
はっきり言って、昔ながらの団地となんら変わらない光景がそこには広がっているわけです。
建物がどんなに立派になっても、住む人の生活習慣は、結局のところその人が育った環境以上にはならないということの証左ですよね。
それはそれで古き懐かしき昭和の香りを漂わせていて、個人的には嫌いではないのですけれど。
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話を戻しまして、マンションに住んでいて一番嫌なことですが、
僕がかつて住んでいたマンションのトラブルのトップは、エレベーターでした。
定期清掃にお邪魔するマンションでも、住民のほとんどの方が、エレベーターの待ち時間に、非常に強いストレスを感じているらしく、
たとえば、1階で乗って3階で降りる住人がいるとすると、同乗していた10階の住人から
「3階くらい階段使えばいいのに・・・。」
という心のつぶやきが、つい口に出てしまった感じで3階の住人の背中に向かって投げつけられます。
朝の通勤通学ラッシュ時、朝のゴミ捨てラッシュ時など、
階下の住人はエレベーターに乗り込もうと思っても、すでに満員状態で乗れないという事態を経験します。
一方、上階の住人はいざ乗りたいと思っても、いつまでたっても下層からエレベーターがのぼってこないという事態にイライラを募らせます。
そこで、上階の住民は、エレベーターの停止する階がいつも1階なのはおかしいという主張をはじめ、停止階が時間帯によって、最上階だったり、真ん中の階だったり、1階だったりと変化するプログラム設定をさせるよう、管理組合に提案するようになります。
エレベーターが複数台設置されているから、安心ですよというのは販売サイドの売り文句です。
1基は上層階用、2基は中層階用、3基は低層階用などと分けて運用するマンションも多いですが、
築浅の蓄えが潤沢なマンションは兎も角、管理費不足になってくるとたちまち、エレベーターの半分が節電を理由に稼働しなくなるケースも見受けられます。
結局、上層階に住んでも、中層階に住んでも、低層階に住んでも、エレベーターを利用する限りストレスからは逃れられません。
ストレスからなのか、僕がかつて住んでいたマンションでは、エレベーターが何度か文字通り破壊されました。
被害件数が最も多かったのは、エレベータの階数ボタンの破壊です。
自分が居住している階のボタンだけが破壊されているのを見たときなどは、ぞっとしました。
監視カメラがついているから、犯人はわかるでしょうという話になりがちですが、
管理会社が監視カメラの映像を公開することはまれです。
映像を記録していないという言い訳から始まって、プライバシーがどうだとか、映像を確認したけれど、決定的なシーンは写っていなかったとかなんとか。
管理会社は犯人サイドもまた、「お客様は神様です」の対象ですから、トラブルの仲裁には関わろうとはしません。
じゃあ、1階ならいいんじゃないかと思うかもしれませんが、
1階の住人は、利用してもいないエレベータの維持管理費を負担しなければならないというストレスを抱えることになります。
上層階の住人は、確かに1階の住人はエレベーターを使わないけれど、そのかわりに庭を使わせてやっているじゃないかという主張をしてきます。
なるほど、1階の住人は、マンションという集合住宅に住んでいながら、まるで戸建に住んでいるかのような庭を手に入れている。
不動産屋のトークですね。
しかし、ご自慢の庭にも、住んで間もなく不快な出来事が起こります。
ある朝、目覚めてカーテンを開けると、そこには煙草の吸殻が何本か落ちています。
そう、上階の住人が意図的にか意図しないでか、落としたものです。
煙草の吸殻のほかにも、ベランダガーデニングの廃棄物とか空き缶空き瓶、家庭内の屑ごみ、犬や猫(あるいは人間)の糞尿など、様々なものが落ちてきます。
煙草が圧倒的に多いのは、ホタル族とも呼ばれるベランダ喫煙者が多いからでしょう。
上階といっても、15階建てのマンションなら、少なくとも14世帯容疑者がいるわけですし、真上の住人が犯人とも限りませんから、容疑者がさらに増えます。
上階と思いきや、実は同じ1階の隣だったり、マンション建設に反対していた近所の住人が生垣越しに投げ込んだものかもしれません。
また、勝手に疑いをかけられる無実の上層階の住民は、自分たちに向けられる批判的な視線に傷ついたり、ストレスを感じたりするようになります。
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エントランスホールへのセキュリティや、各住居へのセキュリティは研究されて非常に強固なものになっていますが、マンション内で犯罪に巻き込まれるのは、星野事件のような居住者内に犯人がいるケースがほとんどです。
むしろ、犯罪に巻き込まれるのは、最寄駅からマンションに着くまでの路上でということが圧倒的です。
マンションは相続税が支払えなくなっ大地主から用地を買収するケースや企業の社宅跡地を買収するケースなどを除くと、あまり治安のよろしくないエリアに建設されるケースが多いように見受けれられます。
安く用地を手に入れて、お化粧を施して高く売るというのが、不動産業界の儲けの方程式ですからやむを得ないとも思います。
古くからその地域に暮らしている人たちであれば、決して住みたいとは思わないエリアですね。
先日、購入相談をされたマンションもそんなマンションの一つでした。
大手デベロッパーの分譲マンションでしたので、ブランドイメージは非常によいマンションでした。
そういう事情もあって、その方は(特に奥様のほうが)大いに乗り気だったのですが。
住所だけ聞くと、ブランドイメージのよさそうな土地柄でしたが、あのエリアにマンションが建設できるような広い土地があっただろうかと疑問に感じて、調べてみると、やはり・・・。
小中学生の女の子が一人で夜道を無事に帰ってこれるとは、少なくとも僕は思えない治安のよろしくないエリアでした。
彼と彼の家族には、昼に下見に行かず、塾や部活で遅くなったと想定される時間帯に下見に行くようにおすすめしておきました。
購入前であれば、アドバイスもできますが、購入後であると、もう口をつぐむしかありませんけれど。
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安全に安心して暮らしていく
というテーマで考えてみた場合、
自分以外の不確定要素が多すぎるというのが、僕のマンションに対する基本的な認識です。
たとえば、地盤沈下が起きたとして、戸建てであれば、自分がそこに住み続けたいと思えば、地盤改良工事をするかしないかは自分が決めればいいことです。
しかし、マンションの場合には、自分は工事してでも住み続けたいと思っても、他の居住者の同意が得られなければ工事すらできない。
玄関扉や窓ガラスですら自由には変更できないのですから。
管理という面でも、正直言って、床清掃なんか、自分の部屋前の数メートルのことだけです。
ホームセンターに行って、ケルヒャー買ってきて水をまいた方が、業者に任せるよりもきれいになります。
でも、マンションである限りそうした行為はNGです。
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「マンションは管理を買え」
は、その言葉の裏側の意味も十分に考える必要があるでしょう。
どこどこのデベロッパーの子会社の管理会社は良い、悪いというクチコミを信じても、
それはたまたま、現在、常駐している管理人(人材登録会社からの派遣だったりします)がよく気が付く人だったというだけかもしれませんし、
問題が発覚していないだけかもしれません。
問題が発覚していても、悪いクチコミは広がらないようにブロックされる仕組みもありますし、資産価値の低下を恐れる他の居住者が意図的に好意的なクチコミをするケースもあります。
自分の目と頭で、きちんと検証しないと
ただの言葉に踊らされることになりますのでご注意を。
という感じで、今回は、ひとまずまとめておきましょうか。
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