世界自然遺産シリーズ#3
エゾスカシユリ
(蝦夷透百合、L. pensylvanicum、シノニムLilium maculatumsubsp. dauricum, L. dauricum, L. sachalinense)はユリ科ユリ属の植物。スカシユリの近縁種であり、スカシユリ亜属のひとつとして分類されることもある。 北海道、樺太、シベリア、中国北東部などに分布する多年草で、花期は6月中旬~7月頃。草丈は20~90cm程度で花色は主に橙色。花弁は6枚ほどで構成され、濃橙色の斑点が内側にある。また、花弁の根元部分が細くなっており隙間があり、このことが和名にあるスカシの由来である。
道東、道北では、原生花園に限らず、各地で見ることができる。別海町野付半島では、7月にはエゾスカシユリの花畑でタンチョウの群れが戯れ、その姿を求めてカメラマンが多く訪れる。北海道の斜里郡小清水町と古宇郡泊村が、エゾスカシユリを町村の花に制定している