JUNE 14, 1986
This Week No.1 Dhar Braxton/Jump Back (Set Me Free)
Wikiによれば、ダール・ブラクストンはNYCマンハッタン生まれ。母は、ジャズ・オルガニストのジョニー・ハモンド・スミスらと共演してきたゴスペル・シンガーのバーディー・グリーン(最近、レア・グルーヴ専科〈JAZZMAN〉からリイシューされた)。日本盤12インチ・シングルの解説(名義がダー・ブリクストンになっている)によれば、パーラメントらが在籍していたレーベル〈Casablanca Records〉でバック・シンガーとして働いていた彼女とプロデューサーのジョン・フィアが出会ったことをきっかけに、86年、アーサー・ラッセルらが設立したアンダーグラウンド・ダンス・ミュージック専科〈Sleeping Bag Records〉からリリースされたのがこの「Jump Back (Set Me Free)」。全米ダンス・チャートでは2週間1位を獲得して以降、13週間もチャート・イン。英国の〈4th&Broadway〉にライセンスされ英国でもヒットを記録した。
プロデューサーがジョン・フェア。ゲスト・ヴォーカルにチョコラッテ(?)。ミックスはC&Cミュージック・ファクトリー結成前のロバート・クリヴィルス。エディットでチェップ・ニューネスという布陣。当時大人気だったラテン・フリースタイルとその人気が火を噴いていたハウス・ミュージックが見事に融合した一曲。インディー・ダンス・ミュージック・レーベルらしく、「Club Mix」、「Radio Mix」、「Dub」、「Dubette」、「Jump Back Rap」と5つものヴァージョンが収録されている。このレコードが2枚あれば永遠とロング・ミックスが可能。
超ハウス・ディスク・ガイドの高橋透氏のレヴューによれば、ダール・ブラクストンはクラブ〈Paradise Garage〉でもライヴを行ったことがあり、ラリー・レヴァンのお気に入り。この曲がプレイされるとクラウド達が一斉にジャンプしたらしい。
Sampling;
Lisa Lisa & Cult Jam/Let the Beat Hit 'Em (Paradise Garage Club Mix) Columbia 199