The Extended

The Extended

2013年にリリースされた80's 12インチ・シングル・ディスク・ガイド「The extended」。そのブログ版。以前は洋楽中心でしたが今回は邦楽を中心に、各アーティストの初12インチ・シングルを紹介していきます。何卒、よろしくお願い致します。

 

 

沢田研二/雨のちBlue Boy(Disco Version)('83)

A1   晴れのちBlue Boy (Disco Version)  
B1   晴れのちBlue Boy (Normal Version)

 

ご存知沢田研二がバリバリ現役だった83年、作詞:銀色夏生、作曲:大沢誉志幸、編曲:大村雅朗によって作られた39枚目のシングル「晴れのちBlue Boy」。当時英国で盛り上がっていたニュー・ウェイヴ後期ポップ・アーティスト、バウワウワウやアダム&ジ・アンツらのジャングル・ビートを取り入れた見事なジャングル歌謡(?)。

 

 
通常リリースされた7インチ・シングルとは別に、当時、国内においても人気だったディスコでのDJプレイを念頭にプロモーション・オンリーで12インチ・シングルが制作されロング・ヴァージョンが収録された。それがTV番組「夜のヒット・スタジオ」で披露されお茶の間にロング・ヴァージョンやディスコ・ヴァージョン、12インチ・シングルというワードがオンエアされた。これが初めてのことではないか(?!)
 
余談だが、プロモーション・オンリーでプレス数が少なかったため現在は数万円で取引されている。ジャケットのフォント・シールが謎。

 

 

鳥山雄二 feat. Cindy/City Scream(Extra Club Remix)('85)

A   City Scream
B   A Taste Of Paradise

 

 

セッション・ギタリスト、アレンジャー、プロデューサーとしてアイドル、シンガーからゲーム、サントラ、TV用テーマ・ソングなどを手がける多彩な鳥山雄二氏の4枚目アルバム『A Taste Of Paradise』、80年代らしい打ち込みとギター・サウンドが融合したフュージョン〜アーバン・コンテンポラリーなポップ・アルバムだ。
 
そのアルバムからカットされたこの12インチ・シングルは、Extra Club Remixのタイトル通りオリジナル楽曲に手を入れ当時海外で流行していたリミックスをほどこしたもので、A面は、ヴォーカルにシンディーを迎えた80'sエレクトロ・ポップ・チューン。オケ・ヒットや逆回転などさまざまなギミックが使われ聴くものを飽きさせない仕上がりに。B面は、シンセ・サウンド全開の和製バレアリック・チューン。
 
 
 

 

 
 

 

阿川泰子/L.A. NIGHT('21)

A:L.A. Night (Previously Unreleased Extended Version)

B1:But Beautiful

B2:New York Afternoon


84年リリース、阿川泰子9枚目のアルバム『Gravy』収録。86年に英国のレーベル〈Bluebird〉から12インチシングル・リリースされ人気に。それをうけて87年に国内でもリリースされた。

 

米国のジャズ・ファンク・バンド、サイド・エフェクトのオージー・ジョンソンとブラック・コンテンポラリー界の歌姫、ミキ・ハワードのペンによる都会的なクロスオーヴァー・ディスコ ・チューン。90年代に、英国のジャイルス・ピーターソンらDJ達に発掘されレアグルーヴ〜クラブ・ジャズ・シーンで人気を博し、国内でも同様にDJプレイされクラブ・クラシックスとなった。

 

人気盤ゆえに何度も再発されている。しかし、それらに収録されたのはオリジナルLPのフェイド・インで始まるヴァージョンだった(7インチ・シングルとしてMUROがリエディットしたヴァージョンは違う)。2016年に、オリジナル・マルチ・データより発掘したイントロにドラム・ブレイクがついた未発表のエクステンデッド・ヴァージョンが再発された。

 

そして、2021年に再々発、楽曲をスキップすることが当たり前のこのご時世に、長くてしつこいエクステンデッド・ヴァージョンを再リリースするとは制作サイドの愛情とガッツを感じずにはいられない。しかも12インチ・シングル。長年、エクステンデッド・ヴァージョンや12インチ・シングルというメディアを押してきたひとりとしてとても嬉しい。