血管から出た体液=間質リンパには白血球が含まれています。

毛細血管は網のようになっていてその編目から 血漿成分が滲み出してきます。

その滲み出した体液が間質リンパなんですね。

赤血球は大きいので血管から外に出ることはありません

またアルブミンというタンパク質も血管からでることができなくて

血管内と血管外の体液ではタンパク質濃度が違い

血管内は濃い  血管外は薄い濃度の体液となっていて

血管膜の内外には 浸透圧がかかっています。

これを膠質(コロイド)浸透圧 といい 

血管内圧が 膠質浸透圧を超えると 血管から 血漿成分が

でてくるのですが そこには 白血球も含まれています。

赤血球は形を変えることはありませんが 白血球は形を変えて

アメーバ状に血管壁をすり抜けて 間質リンパにふくまれるのです。

その白血球の代表がリンパ球であり リンパ球の含まれる体液を

リンパ液 もしくは リンパと呼ぶわけですね。

そしてその白血球が 悪い奴(異物)をみつけると攻撃するわけです。

そして体液の水分は 毛細血管で吸収されるのですが

膠質浸透圧によって 薄い水分だけが 濃い方向に運ばれるため

白血球は リンパ管に吸収されます。

この悪い奴をやっつける 白血球をお巡りさんと例えましょう

お巡りさんは悪い奴をつかまえて 交番に運ぶわけです。

そして交番で仲間のお巡りさんと悪い奴をやっつけてしまうわけですね。

普段はお巡りさんはパトロールだけで良く 巡回するだけで

リンパ管に流れていき血液に戻ります。


お巡りさんは 捕まえて その場で殉職される場合もあります。

すると 助けて成分(ブラジキニンやヒスタミン)を出して

応援を呼びます すると血管の穴が大きくなって仲間のお巡りさんが

いっぱい駆けつけて また殉職され 炎症がその場で広がります。

死骸はリンパ管に回収され 処理された後に血液に戻され

腎臓で処理され 体外に排泄されます。

腎臓で上手く処理されないとタンパク質のまま排泄される場合があります。

(腎障害)



間質リンパが上手くまわらないと お巡りさんも上手く回ることができません

お巡りさんも年をとって上手く働けない人がでてくると エラーも起こりやすくなり

自分を攻撃しはじめると それが自己免疫疾患となるわけです。



間質リンパが上手く流れれば 元気なお巡りさんがやってきて パトロールだけで

済むわけですね。



お巡りさんがあまり仕事が無い 平和な世界が良いわけですね。

それには 巡回が良い 流れが良いことが条件なんです。