ヘルニアが腰痛の原因でなかったことは

NHKでも取り上げられて話題になりました。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20111116.html

痛みというのは 発痛み物質が 受容器に作用して

電気信号になって神経を伝わっていきます。

そんなことは 生理学でならったことなのですが

神経を圧迫して痛みが出ると思っている なんの根拠もないことを

信じている人がとってもとっても多いのです。

神経は痛みを感じない もし椎間板に圧迫されて神経(電気信号の伝達)に

障害がおきれば その障害は 「痛み」では無く伝達障害

ようするに「無痛」です。 シビレってやつですね。

シビレといってもピリピリというシビレではなく 麻酔をうったときの

感覚の無いシビレです。



痛みの受容器があるのは 神経ではなく 膜組織なんですね。

血管膜とか 神経鞘とか 筋膜 骨膜 硬膜 皮膚 

肉そのものに痛みを感じる組織があるのは歯髄くらいです。

歯髄は歯の神経と呼ばれていますが 実はこれは神経組織ではありません

歯(象牙質)を造る組織なんですね。これだけは例外です。

歯を削って歯が痛いのは 歯(象牙質)そのものが痛いわけではなく

象牙質の中の空洞の圧力が変化して 歯髄がそれを神経に伝えるのです。



我々がインプラントをしても 骨膜を綺麗に切れば 殆ど痛みはでません。

出血が起こったり 骨膜を傷つければ 骨膜が伸展して痛みが怒ります。

発痛物質は 血管などの膜にも痛みを与え 炎症の症状が強くなってしまいます。



神経痛は神経の痛みではなく神経の走行にそった痛み 要するに

神経膜痛なんですね。

神経自体が痛むことはありません。


ヘルニアで痛みは起きないのです。痛みによって筋肉がより収縮して

椎間板が圧迫されて ヘルニアになります。

痛みも筋膜の痛みなんですね。


だから 腰痛の多くは 筋ゆるで 消失します。

ヘルニアの手術をして 痛みが一時的になくなるのは

(ほとんどが5年以内に再発します)

筋膜が断裂してしまうからです。



NHKは痛みの原因がストレスなんて言っています.....

これも唖然ですね。

ストレスが原因で筋肉が硬直して 筋膜が 損傷を起すんですね。

明らかな 原因が何故わからないのでしょうか?

筋膜が見えないから わからないんですね

見えないものを 見ない!



当たり前のことが当たり前ではない

不思議ですね~