筋肉は 血管から染み出た リンパ液である 間質リンパを

直接 吸い込んだり 吐き出したりして 間質リンパを循環させています。

毛細血管から血管外に出てくる圧力がわずか20g/㎠なんですね。

それ以上の圧がかかっている間は 筋肉は 間質リンパを吸い込むことができません。

筋肉(筋膜内)が陰圧になって たくさん吸うことで たくさん吐き出すことが可能になります。


エンジンの排気量が大きくなれば 出力を増すことができます。

この排気量とは 本当は吸気量のことなんですね。

だから 筋肉も 吸気=吸い込む量が多くなれば

出力をアップすることができます。


筋肉が縮んで硬くなっていれば 筋膜内は圧力が高く

間質リンパを吸うことができません。

より多くの間質リンパを吸うことができれば 出力をアップできるのです。

出力が大きくなれば 力は出るんです。


筋肉が大きく 膨らみ 少し 小さくなるだけで たくさんの間質リンパが

循環されます。

筋肉が凝った状態=筋肉が縮んで 筋膜内圧が高い状態では

そこからいくら縮んでも 間質リンパの循環は滞ったままです。

間質リンパの8割~9割は毛細血管静脈に 再吸収されます。

そして残りの1割~2割がリンパ管内に流れ込むのです。

リンパマッサージ リンパドレナージュというものが

この1割から2割の 体液を 流しているだけなんですね。

血管外 細胞外の 間質リンパの循環は改善されないんです。

筋肉も呼吸しているんですね。 ポンプしているわけです。

呼吸でどんどん息を吐き出しても 呼吸量は増えません

大きく空気を循環させるなら ゆっくりと大きく吸気する必要があります。

そしてゆっくりと吐き出すのです。


筋肉も同じで 大切なのは 強く吐き出すことではありません。

大きく吸い込むことなんですね。