「痛みにこらえてよく頑張った!」と小泉元首相が言ったのは有名です。

痛みはいやな感覚ですよね。

私は麻酔が専門で 歯科大学から研修で一般病院の救急救命センターに出向していた時期があります。

救急救命センターは麻酔科の管理なんですね。

それは痛みをとることが

脳の活動を停止させることであり 脳機能の低下は

呼吸や循環を抑制することであり 呼吸 循環を維持することが麻酔科の仕事だからなんです。

私のいたICU(救急救命センター)では CCU 《 coronary care unit 》狭心症や心筋梗塞など心臓 血管系の重症患者を対象とする、特殊な集中治療室。の管理もしていました。

歯科医師が循環器の患者様の管理をするってのも皆さん不思議だと思われますよね。

私がいたICU CCUでは管理している麻酔科が非常に強く
我々研修医でも 循環器内科や心臓外科の先生の投薬を中止し
我々が投薬をしていました。

管理は救命センターの医師の判断によって行われていたのです。



痛みをとり 手術侵襲をできるだけ押さえるのが麻酔科の役割です。

麻酔をかけるのが麻酔科の役割ではないんですね。我々はかなりのプライドをもって

麻酔をかけ 救命センターの管理をしていたのです。

ICUでもCCUでもケアーユニット  ケアに重点がおかれていました

その基礎があって リンパケアもあります。





ところで 痛みに関してなのですが  危険信号である痛みを無視すると

危険信号はだんだん大きくなります。

また押さえ込むと反乱します。

危険信号は 黄色信号から 赤信号になって だんだん大きくなっていくのです。



薬で押さえ込んでも だんだん大きくなっていきます。それは危険を知らせるため

多くの人が身体や肩凝り 頭痛 腰痛などの痛みを押さえ込もうと思ってしまいます。

一時的には良いのですが それがきれれば より強くなるのは

身体の構造上当たり前のことなのです。



自分の身体と心をケアしてあげる必要があるのです。

顎関節症は線維筋痛症の初発症状 首の痛みや凝りも同じです。

揉んだり押したりしても効果はありません。

どんどん硬くなるだけです。





痛みを緩めていく 筋肉をゆるめていく 間質リンパを循環させていくことが

大切です。

痛みは我々の見方なんです。痛みがなければ 知覚がなければ死んでしまうのです。

脳が抑制されてしまうのです。



我々のリンパケアは機能を改善することです。

機能を押さえ込むことではありません。


痛みを無くすということは 多くは 押さえ込んでしまうということなのです。

痛みを良く理解しましょう。

痛みは敵ではありません。 まず アナタを助けるための痛みを 理解してあげましょう。