筋肉が伸びる時に血管から血管膜をとおしして赤血球を含まない成分が細胞の間に流れ込みます。呼吸のように血管から出た体液をポンプしています。


血管から出た体液は 細胞間液 細胞間質液 リンパ液と呼ばれ
ヤケドしたときの水ぶくれや 怪我をして血が止まったあとでも
でてくる黄色がかった半透明の液のことです

肩こりとはこの体液がポンプできなくなった状態です。

筋肉は血管からでた 栄養素と酸素を 得ることによって
エネルギーにしてこのポンプ活動をします。


筋肉のポンプができなくなるには

老化によって筋肉の縮んだままになること

老化

筋肉の緊張によって筋肉が縮んだままになること

緊張

疲労によって筋肉が縮んだままになること

疲労


いずれにしても筋肉が縮んだままになり
筋肉が伸びることが出来なくなった状態です。


では何故伸びることができない状態になりやすいのでしょうか?



筋肉をポンプさせるには筋肉に 栄養と酸素がながれこまなければ
いけません。

心臓の筋肉は自分で縮んだり伸びたりできますが

骨格筋と呼ばれる筋肉は 自分の力で縮むことはできますが

自分の力では伸びることはできません。

筋肉が伸びるには他の筋肉が縮むことによって 引っ張られて伸びます。

腕の筋肉では 力こぶの筋肉と その裏側の筋肉が お互いに順番に

縮むことによって 伸びたり 縮んだりします。

この反対の作用をする筋肉を「拮抗筋」と呼びます。



筋肉は脳からの命令によって動きます。その命令は「縮め」という

命令しかなく  拮抗筋が順番に縮むと上手く伸びてくれるのですが

両方の筋肉が縮むということも可能です。



伸びる 縮む が上手くいかない

これが老化であり 緊張であり 疲労です。

若い筋肉では 筋肉が柔らかく 筋肉が体液を吸収しやすいはずなのですが

緊張状態では 動きが少なく 筋肉のポンプができなくなります。

また動きが少ない(歩かない 咬まない 呼吸が浅い)と筋肉のポンプができなくなります。


筋肉が硬くなる理由は

動かないこと
緊張すること
疲労すること
老化すること

これらが重なっておこります。
動かない 体液がポンプされない 硬くなる バランスがとれない
疲労する さらに硬くなる

これが老化です。


筋肉を柔らかくしていくこと。

筋肉は 筋肉という膜に 包まれており
膜の中の圧力が低くなる必要があります。

激しい運動やストレッチは 筋肉の細胞の間の圧を下げる
のではなく 圧力が高まります。 圧力が高くなることは
筋肉のポンプ活動を良くさせません。


動かなければ ポンプができませんが 強く筋肉を動かすより
弱く筋肉を動かしたほうがポンプ活動は良くなります。


問題点は 動かないことで悪くなるのですが
運動やストレッチをすれば良いというものではありません。


肩こりの筋肉は主に僧帽筋と言われる筋肉で

僧帽筋の上部は 首凝り     
僧帽筋の中部は 肩こり     
僧帽筋の下部は背中の凝りに 関係します。 


この筋肉が伸びたり縮んだりして体液が
ポンプされるのですが。

多くの場合 バランスがとれなくて
伸ばされてしまっています。

筋肉が伸ばされて凝りや痛みがでているので。
この筋肉を伸ばしている筋肉とのバランスをとる必要があります。

これらの筋肉を伸ばす筋肉には

首 咬む筋肉 喉の筋肉
肩 腕の筋肉 胸の筋肉
背中 胸の筋肉

これらの筋肉の捻れやひっぱりをとってあげる バランスを良くする

胸や喉 口の空洞を取り囲んでいる筋肉です。

空洞を広げていく


顎を突き上げる
顎を大きくあける
顎を左右に動かす

胸を開く
腕を回す

人間の身体は筒状になっており 空洞になっています。

それぞれ上から口腔 胸腔 腹腔となり

骨筋肉で囲まれています。

この筒が安定していれば 内蔵の動きも良いし

この筒で身体を支えています。


口腔は 呼吸 消化

胸腔は 呼吸 心臓が動いて血液をおくりだす

腹腔は 消化 や 排泄 腎臓や肝臓で
血液の洗浄などをしています。

筋肉の役割は身体を動かすだけではなく

身体を支える 空洞をつくる バランスをとる

体液をポンプさせ循環させる