横隔膜は胸腔 腹腔をわける 重要な構造物であり
胸郭は骨と筋肉でできています。胸郭はまさにテント状の構造で
上部は肋骨と肋間筋でできています。 最近のテントは細い柱ですよね。
細い柱がいっぱいあるドームがテンセグリティ構造です。
問題は下部 横隔膜で
これが筋肉だけでドーム状を保っています。
これが胸腔と腹腔を隔てる 膜であり
胸腔は陰圧 腹腔は陽圧となっており
腹腔は胸腔に球状に入り込んでいます。
この半球が関節の役割をしているのです。
腹圧がひくければ 関節機能も低下 というより 胸腔がしっかりできていれば
ドームがしっかりできあがり 関節機能や 呼吸機能 腹腔の内蔵機能がアップします。
背骨や背骨を取り囲む筋肉は腔の一部にすぎません。 ただ ジャンクション（つなぎ合わせている）に
なっているのは間違いありません。
腔は一つの構造物であり 中心や軸はありません 重心もあるのですが それも不確定です。
水の入った ペットボトルは その角度によて中心や軸はかわるし 重心も変わります。
よく 「体幹と同じですか？」と言われますが 近いのですが明らかに違います。
体幹は中心や軸の考え方ですが 腔はあくまでも腔なのです。
横隔膜が関節だと思ったのは
口腔上部と下部をわける 顎舌骨筋が 下部と上部の関節の役割をしているのでは？
と考えたからです。症例は 大塚インストラクターのこちらです。
腔がつぶれると 顎舌骨筋が関節の役割をしなく 潰れるだけでなく 動かなくなってしまいます。
これは首や顎の関節の機能の問題ではなく 腔の関節の問題なのです。
呼吸でも腔を開くようにするのは背筋を張るのではなく 胸下部とお腹の上部を前に出し
横隔膜を前後に引っ張って円にします。
ドームが上手くできれば 腔関節の動きも良くなるし 力学的にも安定します。
背骨は大きな意味では関節ではなく 蛇腹（じゃばら）にすぎない。
動く構造になってはいるが 動かす構造にはなっていません。
動かす構造になってるのは 胸郭の外側の肩～腕にかけて（大きな意味での腕）
と腹腔を取り囲む 骨盤外側の 大臀筋や 内側の 腸骨筋や 大腰筋であり これらは
腔を構成しているものです。
腔全体が 主に筋で構成され エネルギーを蓄え また放出します。
腕や足は腔を動かし 腔は腕や足を動かします。
腕や足を動かしても 必ずしも腔が動くとは限らす
腔を動かす事が 腔から動かすことが エネルギーであり 生命力です。
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