突然ですが歯医者って歯を削ったり歯を抜いたり 

神経を抜いたりすることが仕事だとおもっていませんか?

違います

歯医者の仕事は歯を残すことです。

ところが仕事の内容のほとんどが

歯を削ったり歯を抜いたり 神経を抜いたりすること なんですよね。

というより 歯を残すことに 収入源が無い......

ほんとうにトホホな仕事がほとんどなんです。



多くの人が歯を残すことに価値をみいだせない 

国の保険制度にも 歯をのこしたからといって 得られる収入はほとんどありません。

収入が得られるのは歯を削るつめるかぶせる 神経を抜く つめる 歯を抜く 入れる

うんざりですよね。


本来の仕事は歯を残すことなのに....



私はそれが嫌で嫌でたまりませんでした。歯は削れば削るほど悪くなっていきます。

破壊と再生を繰り返せば 最後には再生できなくなります。

修復したところは同じところが壊れやすいんですよ!


削る 抜く 詰める 被せる では歯は悪くなるのは食い止めるおとはできるかもしれませんが

良くなることはありません。人工物は所詮人工物であり天然のものにはかなわないのです。


見た目を治すために健康な歯を削って差し歯やベニアを入れる人がいますが

それをする歯医者は馬鹿かアホか!

私は言いたい! あなたは足の色や形が悪かったら 神経のある足を切って 綺麗な義足を入れますか?

歯は神経のある臓器です。健康な歯を削って人工的なものを入れるのは本当にナンセンスです。

色が悪いならホワイトニングをしてください。歯並びが悪いなら矯正をしてください。

絶対に見た目をなおすために健康な歯は削らないで欲しいのです。

繰り返します 修復したところは同じところが壊れやすいんです!

間違った美意識は健康を害します。


歯医者は一部では歯科医者(はかいしゃ)=破壊者とも言われています。





月見歯科ではできるだけ破壊をしないで再生をさせるように地道に歯周病治療に取り組み

成果をあげています。

月見歯科の歯周病のすべて


でもこれはほんの一部で多くは削ったり抜いたりの繰り返しですが 歯周病が良くなっていったり

骨が再生したりするのには喜びを感じます。





ポリリンホワイトニング=ミネラルホワイトニングによって

歯を丈夫にしながらホワイトニングができるシステムができました。これは歯を強くするという画期的な

ホワイトニングで歯を残すことに繋がります。これも一部ではありますが良くなるのは嬉しいことです。



歯の健康美に興味がある人が月見歯科に集まるようになって 歯を白くしたい

つめものも白くしたいという要求が高まり

セレックという最先端のセラミックの治療の機械を月見歯科に導入することになりました。




CADによって歯をコンピューターでよみこみ セラミックのブロックをその場で削り

それを歯に接着させます。

私もこの治療方法はセラミックの強度が強いものだと思っていたのですが。

治療の概念が全く違うものだと知りました。より高度な治療だったのです。




今までの治療は『削ってつめる 削って被せる』=補う だったのですが。

セレックは削って接着させる=一体化させる=強化させるなのです。


つめる内容物(金属かセラミックか)の違いではなく治療方法そのものの違いです。


たとえば金属を歯につめます。歯はある程度柔らかいので何年かすると歯がすこしづつ

削れて行きます。歯が削れても金属は削れないので金属が強くあたるようになります。

金属が強くあたると金属は頑丈なので負荷が一番弱い 歯と金属の間のセメントにかかります。

セメントが割れて粉々になって唾液に溶け出します。金属ははまったままになっていて

隙間から虫歯菌と虫歯菌のえさが入って虫歯になります。不幸なことに虫歯は一番ふかいところで

広がります。


プラスチックの詰め物の場合は今度は歯ではなくプラスチックが削れて歯とプラスチックの間から

虫歯になることがあります。プラスチックの場合は歯と接着するのですが重合収縮といって

プラスチックが固まる時に接着の薄利がおき 隙間ができ 

バクテリアが侵入することが珍しくありません。

これを防ぐために月見歯科ではプラスチックではなくガラス系の重合収縮の少ないセメントを

一回おいてからその上にプラスチックの治療をしてきています。

これは金属の治療でも同じ事をやってきました。(バクテリアの侵入に対するささやかな抵抗ですね)


セレックでの治療はこのプラスチックの詰め物による治療にきわめて近いものです。

歯とセラミックとの間をプラスチック製の接着剤により一体化させ噛み合わせの部分は

セラミックで強化しプラスチックが削れるのは防ぎ 歯と一緒にセラミックが削れて行きます。

CADの進化により精度が格段に高くなり介在するプラスチック=レジンの厚みが格段に

薄くなり重合収縮による剥離も心配いらなくなります。

私はレジン充填ではレジンの重合収縮は防ぎ得ないと思っていました。


金属のように金属に応力がかかりセメントが破損する可能性が極めて低くなります。


歯と弾性 硬度 強度 が極めて似ており 接着度がかなり高いので

本来金属より弱いはずのセラミックが 弾性 硬度 強度の違う金属より長持ちをするという

結果を得ることができるのです。


セレック以外のセラミックの詰め物は 弾性がなく 強度が無い上に 硬度が非常に高く

非常に割れやすい脆いものです 


セレックと一般のセラミックインレーでは 10年後の虫歯の再発率は 8倍近く違います。


今までの治療が 異種材料を削って埋める 被せる はめ込む という考え方に対して

新しい治療は  極めて歯に近い材料を一体化させる 接着するという考え方です。


補綴というものではなく保存という概念になります。

金属は水分でイオン化しやすくなり細菌を引き寄せます。歯の表面のプラーク=細菌の固まり

をバイオフィルムといいますが 金属修復はセラミックの修復の数倍以上のバイオフィルムの

厚みができるといわれています。


虫歯の再発率を低くするのがこの治療方法です。セレックによる修復は予防治療でもあります。


歯周病治療 顎関節治療 ホワイトニング に加え はじめて 一般の歯科治療の中で

口腔内環境を改善できる治療の選択肢に出会いました。