15年以上勤務している50歳なった男性職員Hさん、一つのユニットの副主任だ。 

 

会社がやっている人事考課なんて無くせば良いんですよね。皆がそう思ってますよ。あれは職員の給与を減らすための査定でしかない。」

昨夜の夜勤でそう私に口説き始めた。

 

「そう思ってるなら上司にそう言って良いと思いますよ、気持ちを伝えるって大事なんで。」 

私がそう答えるとHさんは

 

「そうするつもりです、皆さんから意見を集約して今度課長に言おうと思います。『皆が困ってる』って。」 

そう答えた。

 

「Hさんは『皆が困ってるから人事考課をやめてほしい』って上司に相談するんですか?」 

私がそう投げかけると、 

 

「はい、だってそうじゃないですか。〇〇さん(私)もそう思いますよね?」 

と返してきた。

 

 「Hさんは人事考課が査定としての役割しかないと思っていますか? 仮に目標管理が目的だとしても、それはそれで綺麗ごとだったとしても…。処遇改善加算や特定加算、春からの補助金だって、この人事考課制度がないと私達の給料が増えてないことを知っていますか?(※仕組みについての詳細は省略させて下さい。)」 

 

「え?関係あるんですか?」

私の素っ気ない返答にHさんは驚いてた。

 

Hさんは何も知らなかった。 

15年も働いて副主任まで勤めて、そんな単純な法人に関する仕組みも知らず、文句ばかり言っていた。 

 

格好悪い 私にはそう見えた。

 

でも実際はHさんだけじゃない。

主任と呼ばれる数人の人達も、下手をすれば事業所の管理者クラスにも似たようなことを口説いている人がいる。

 

 処遇改善加算に関する計画書を作成している総務の課長が、以前苦笑いしながら言っていた。

 

「どうせこんなん作って職員の皆に文書で通知しても、誰も読んでないんだよね。」 

 

必要な情報、公になっている情報はすべからずキャッチすべきだ。 

立場が上の職員ならなおさら。 

 

私はHさんより年齢は下だがこの法人での勤務年数は長い。

15年ほどだが幾つかの事業所で管理者も経験させてもらった。 

 

立場が人を育てる、その言葉を意識して感謝して、今は介護職として現場で働いている。 

だからHさんにそう答えることができた。 

 

私が格好良いとは思わない。

でも格好悪いよりはマシ。かな。 

 

Hさんのような気持ちを持つことは大事だ。

 

でも上に何か言うなら最低限のことは勉強して、根拠をもった戦いをしてほしい。

 

年上の人に生意気を言ってしまった夜勤でした。 

すいません、Hさん。 

 

 

カバー写真はそんな話をしながら作った掲示物。

利用者さんの誰かが見て、喜んでくれるといいな。