着物談議・斧琴菊 | D-DST

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日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

公演、演目を自己満足に意識した装い
菊さん襲名フェス・松竹座ver.。

分かっとるわ!くどいわ!、がテーマの極めつけ。
斧!琴!菊!


注染めの浴衣を見つけてしまいましてね。
このタイミングでこの柄。
黒地だし。
ただ浴衣って最も着ないので、できればやはりセオα等であったら最高だったのですけれど。

観劇ですので、襦袢と足袋を合わせて。
お草履は『羽根の禿』から単純に矢絣をチョイス。

なんと言ってもこの柄がメインですので、
衿はびしっと白無地で。
無地衿は個人的には難易度が高いので緊張しますが、なんとかバランスよく出来たと思います、左右、幅ズレとるけど。

帯も、当初は菊柄にしようと思ったのですが、

着物の柄をちゃんと主役にしたかったので、
すっきりと白色で。

極力色数を抑えたかったので(なので帯揚も無し、帯揚使わない帯結びにしました)、無地に近い、
兵児帯なのですけれど。

帯結び図は撮っていませんが、角出しの様な、インスタで見つけたメビウス結び、という形にしております。
 
菊の簪には梅幸茶に似たお色のタッセルを装備し、背中に刺しています。
無くても良かったかも。

帯締に最後まで悩みまして、
意外とこの五色がスッと嵌りました。
↑己撮りのため、衿合わせ反転しております。

近年の着物界隈、
和洋折衷だのなんだのとゴテゴテやり過ぎるお姉様方々を散見いたしますが、

やっぱり引き算が大切だなと痛感しました次第。
この様な柄は特に。


この日は菊さんのお写真をずっと撮影されているフォトグラファーさんもご観劇されていたようで、
インスタにアップされたお写真に思いっきり写り込んでしまいまして、
それも構図的に明らかに邪魔になるポジションに(汗)。

撮影スポットでのショットでしたし、
周りへの配慮が出来ていなかったことへの謝罪と、物凄くお近くにいらっしゃった喜びをメッセージいたしましたところ、

「菊五郎さんのところの柄だな、と、敢えて入れました」
とのお返事をいただいてしまいまして(感動)!

寛大なリップサービスでしょうけれど、
盛大にお言葉に甘え、
プロのフォトグラファーさんが構図に取り入れてくださった、と勘違いしてお花畑咲かせておこうと思います。



『土蜘』から、蜘蛛と蜘蛛の巣の指環。
20代からずっと愛用してきた指環。