Farewell、Thanks - enamel suit | D-DST

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日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

ミシンさんありがとう記念・コスプレ服編。


SUGIZO

X JAPAN 2014年横浜アリーナ公演より。


LUNA SEA REBOOT後の氏のお衣裳は、着てみたい!作ってみたい!が詰まっている中、


珍しく惹かれたエナメル。



エナメル地といえば。

難しいのです、探すのが。


そもそも日常的には殆ど需要の無い生地なので、品揃えが薄く。

あったとしても、ぺらぺらのビニルシートの様なものだったり、指紋や汚れが付いたら最後、といった扱いづらいものだったり。


身頃あやあちこちをレースアップで繋ぐ、というのをやってみたくて(ライヴで目の当たりにしたばかりの当時は妙に気になっていた)、


もし、良い生地があったら、やってみよう、と。



ありがたいことに、あった。


コレはやるしかない。


艶もしっかり鮮明で、黒具合も、好い。

微ストレッチも効いているので、パンツにも向いている。


ちゃんと「衣裳」が造れそう。





恐らく、エナメルと向き合ったのは、

コレが最初で最後かもしれない。


やっぱり、日常生活では先ず使わない生地よね。

こんな機会でもなかったら経験出来なかったと思います。



ただこのお衣裳の場合、

ミシンさんのお仕事、というより、プライヤーやパンチングの方が活躍していた気もしますが。



生地そのものは、そんな訳で割と難なく見つかりましたが、


レースアップの紐や、右前のバックル、ハトメの始末などには、

実は少々苦戦しまして。



紐。


質感や太さは理想のものが見つかるが、

硬すぎてレースアップが浮き、身頃どうしがフィットしない。


→芯?のテグスを抜き、鋏で軽くしごく。





バックル。


的確なサイズ、デザインバックルが見つからず。


ただ、バックル本来の機能は必要ない箇所なので、

アクセサリーパーツを組み合わせてそれっぽく形成し、縫い付ける。


サイズ感も己の身長バランスに合わせていますし、

もう、デザインも開き直って、私の好みのもの(透かし彫り)をふんだんに取り入れました。



ハトメ裏。


所詮素人作業によるハトメ取り付けなので、

裏側では金属が裂け、着用時は危険なので、


総てのハトメ裏に、ゴムを塗ってあります。



↑上記、

紐、バックル、ハトメ裏は、

実は一番時間、手間のかかった箇所です。


地味に、地味な手数を施しております。



着るのは自分。

造るのも自分。

メンテナンスするのも当然自分なので、


そのあたり、総て考慮した上での、コスプレなのです、

あくまでわたくしの場合。



「無駄は排除すべきだが、

長い目で見たときの必要な手間は惜しまない」


がモットーでありんす、何事も。



2種類のチョーカーも、制作物です。


制作時間、

リングの方は、15分くらい。

革紐編みの方も15分くらい。





予想よりスムーズに出来上がって安堵したものです。

革紐の方は、ミシンは未使用ですが。