遠征時のおやくそく。
『新作歌舞伎 FINAL FANTASY X』観劇に際し、時間と場所を最大限に有効活用すべく調査しておりましたところ。
なんとも心惹かれるアフタヌーンティーと邂逅!
アフタヌーン・エキシビション
『KISS』
グスタフ・クリムトの代表作の一つ『接吻』をモチーフとした、アフタヌーンティーの“展示”です。
クリムトが生きた19世紀のオーストリア、という、
この背景もテリトリーなのでそれだけでもアツくなってしまうし、
お料理、モクテルはこの時代に関連づいた展開ですし。
ある一つのお題があり、
そこから広がるクリエイティビティの世界。
こういうの、無茶苦茶好きなの…!!!(鼻息!)←?
提供してくださるのは、メズム東京。
五感…六感まで刺激してくれる、どこまでも洗練されていて、アート愛に溢れている素晴らしい空間。
ああ、こういうのを渇望していた…(涙目)。
美術館、博物館、劇場に囲まれ。
何処へ行っても様々な音楽を聞くことが出来て。
道端にはわけわからんモニュメントがたくさんあって。桜ではなく白木蓮の小径が春宣言して。
そんな環境で生まれ育ち、
芸事が好きで美しいものが好きで、
生涯アートに浸っていたい!と生きてきたのに、
気付けば日々に追われるだけで身もココロも荒んでゆく、
そんな自分が客観的に見えるからまた自己嫌悪に陥って、という悪循環な毎日。
環境って、重要だ…。
文化とは偉大だ…。
◆
そんな訳で、お誕生日プレゼントとして連れて行って貰いました❤️
クリムトとの出逢いは『里見八犬伝』、やはりコレだった。
正確にはクリムト「風味」ですが。
毛野さんのシーンが物凄く心に残っていて。
当時は正真正銘コドモでしたので、正直詳細設定は何も分かっていなかったが、
なんだか、コドモが見てはいけない場面の様な、でも堪らなく美しくて惹かれる。
後に、あれ、コレ、八犬伝のアレのアレか?
というきっかけで出逢ったのが、
正真正銘の、クリムトの『接吻』だったのでした。
当時(小5くらい)嵌っていたアール・ヌーヴォー。
独特なゴールド遣い。
どうにも主張してくる退廃美。
なんでこんな色が塗れるんだ。
アールヌーヴォー界の『裏ラスボス』という位置づけでした。
今思うと、前出〜八犬伝、
毛野さんと流行氏のお衣裳の色彩も込みで、クリムトオマージュしていたのだな、と。
クリムトと鱗柄、全く違和感無いな。
コレに蛇の絵付け足した人のセンスにお礼言いたい。
以前も書いたことありましたが、この深作欣二監督の『里見八犬伝』。
今観ても、そこまでチープ感も無く、
日本映画にしてはなかなか凄い造りだったとおもうのでありんす。
幼く見えるくらいのぴっちぴち真田広之も、
今や還暦超え……
ジョン・ウィック新作は、エンドゲームの様な無駄遣いになりませんように(切実)。
◆
脱線してばかりで肝心のアフタヌーンティーの話にたどり着かれないので、
一旦終了。
つづく。