30.Nov.2016
SUGIZO『The Voyage Home』
@umeda AKASO
◆
開演前。
会場を流れていたのはダフ二スとクロエ。
あれ、でもだいぶ違う。
シンセアレンジ?で全楽章。
中学時代の音楽の授業で、展覧会の絵のシンセアレンジというのを聴かせて貰ったことがある。
誰の作品だったのかは全く覚えていないが、何だか、それっぽいなあ、なんて思い出していたのですけれど、
後日アップされたSOUL'S MATE新会報に載っていた、最近のお気に入りコーナーの中からだったのかな。
確か亡き王女の為のパヴァーヌの途中で開演。
第一回目のソウルズメイト温泉旅行でこの楽曲についてSUGIZO氏とお話させて頂いた思い出があるので、
益々お気に入りの一曲。
開演数分前には仄かに運ばれてくるチャンダンの薫りに癒される。
余談だが、
~パヴァーヌは個人的に今年大嵌まりした『BATMAN DARK KNIGHT RISES』の舞踏会シーン(ココでのセリーナの台詞も好きだ)でも使われていて素敵じゃないか(悦)。
◆
独特のアクセントや休符、楽曲構成。
既存曲たちはほぼVESICA ver.での演奏でしたが、
更にリアレンジが施されている感想。
ご本人曰く、
今回の新アルバム、新曲たちというのは、
SUGIZO氏ご自身の憤り、闇やら毒やら負のエネルギーを一気に噴出した、との事ですが、
個人的には、
そんな、ネガティヴな要素は感じず、
前作の特典DVDでもお話されていた「音楽の実験家でありたい」を益々追究、深まっておられる様にお見受けした。
彼や、今後の日本の音楽シーン発展向上を見据え、
「音楽博士号」なんてあったら面白いと思います。
白衣ならぬ黒衣を正装にでも設定すればよかろう(←どあほう)。
「世に出すにはとても汚い音楽になってしまった」などと仰っても、
結局のところ、こうして唯一無二の作品として昇華させてしまうので、
変に構えたりせず、私は純粋に楽しみだった訳ですが、
やっぱり面白い楽曲でした。
SUGIZO、面白い人でした。
「醜悪なものを放出してしまったが、その分、
あとは綺麗なものしか残っていないから。」
と、
便秘解消後の母上と同じ台詞だななんて思わずニヤリとしつつ、
早くもこの先まで、
目が耳が離せなくなっておる次第です。
続く。