町田、コミュニケーションの教室の見学に行って来ました
こぞうが薦められた教室です
こぞうはIQテストの結果、FD(注意記憶)が弱い傾向があると指摘されました
ひらめきの能力に短期記憶が付いていけないので、興味をもったことに気をとられやすいのだそうです
医師の診断を受けたわけではありませんが、アスペルガー症候群のある種の典型ということらしいです
数字的にいえば、特別な教育を受ける資格は十分あるということでした
集中力のない子がみんなFDに問題があるわけではありません
IQに偏りがあるからといって必ず集中力がなくなるわけでもありません
ただ、こぞうは相当の努力を訓練がなければ集中力に問題が出てしまう気質を持っているということが数字で証明されてしまったわけです
何らか特別な教育をしなければならないのは漠然と理解できましたが、教育センターが薦める”コミュニケーションの教室”というところがそれに適しているのかは、まだわかりません
お友達で、まさにその教室に通っているお母さんは
「自分の子供がこんなところからやり直さなければならないのかと思うと涙が出た」
と言ってたそうです
それじゃあ自発的に偵察にいったのかというとさにあらず
ひめの提案でした
暇なんでしょ?行ってきたら…といわれると、断る理由がありません
パンフレットの電話番号に電話すると、用件を聞く前に見学ですか?といわれました
金曜日に電話して、月曜日の授業の見学、それから相談の時間もとってもらえることになりました
教室は通常の小学校に間借りする形になっています
教育相談は廃校になった小学校を使っていましたし、子供の減少は目に見えて進んでいます
教室が足りなくてプレハブ校舎を使っていた私が子供の頃とはまったく様変わりしています
職員室がみつからずにうろうろしていたら、先生が見つけてくれて、授業中の教室に案内されました
普通の教室を1/3くらいの大きさに仕切った狭い教室に机が5つ並んでいます
本来は5人教室だということですが、今日は休みが重なって2人だけでした
そこに先生が2人ついています
小学校2,3年生。こぞうよりやや小さく見えます
みんなですごろくを作っていました
さいの目を振って、止まったところでやる罰ゲームを決めています
黒板には注意書きが貼ってあります
「人がいやがること、時間がかかることは書かない」
ああ、こういうことをするんだな…
これはやりすぎ、これはやらなすぎ、ここはバランスをとって…のようなやり取りをしながらマス目を埋めた後は、完成したすごろくで遊ぶことになりました
ここでも約束事が指示されます
「順番を守る」
「負けても怒らない」
自分のコマを選ぶところから始めます
どう自己主張して、どう相談するか、そういうところを先生が注意深く進めているのがよくわかりました
好きなコマが重ならなかったので揉め事は起こりませんでした
4つあわせた机の上にすごろくを乗せ、少し離れたところに椅子を並べて座りました
順番になった人だけが前に出てさいころを振り、コマを進め、止まったマスの命令に従います
順番を守る、ルールを守るというところから、ゲームを楽しむためにへそを曲げたり、ずるをしたり、ルール違反をしたりしないように先生がうまくコントロールします
先生はわざと問題を間違えます
子供たちは答えがわかっています
ここでこどもが答えを言っちゃったらゲームとして失敗です
答えが言いたい子供たちに我慢させて、ヒントを出させます
2人のうちの1人はまさにこぞうと同じ空気を持った子です
テンションが高くで落ち着かない、関係のないことを大声でしゃべる、意地悪
もう一人の子は逆におとなしいんですが、中間をすっ飛ばして行動しちゃうタイプの子のようです
どちらもそれなりに手がかかる子なのでしょうが”致命的な問題があって特別な教育が必要な”子には見えませんでした
一喜一憂しながら、それでも大過なくゲームは終わらせることができました
幸い、誰も泣いたり怒ったりすることはありませんでした
おそらく、すごくつまらないことです
普通の子なら幼稚園で覚えるようなことです
彼らは学校の授業を一日休んでこれをやっています
普通の子は難しくなっている漢字や、算数の掛け算割り算勉強している時間
塾に行って先のことを勉強している子も中にはいるでしょう
そんな貴重な時間を割いて、この子たちは、順番の守り方を教わるのです
普通の子にとっては、とんでもない時間の浪費なのでしょう
そんなこと言って聞かせればわかることでしょう
甘やかされて育っただけ、我慢が足りないだけなのでしょう
でも、私は「ああ、これが今こぞうに一番必要な教育なんだろうな」と、目から鱗が落ちる思いでいました
この教室で教わっていること、ルールを守る、加減を知る、人と仲良くするということは、普通の小学校ではもう教えてくれません
落ち着きがない子のレッテルを貼られて、放置されるだけです
大変遺憾ながら、今こぞうがここに入ったらまともに進行させるのは難しいと思います
おそらくは妥当な罰ゲームを考えるのにひどい時間がかかるでしょうし、順番を守らせるのも、罰ゲームをやらせるのも、一筋縄ではいかないと思われます
勉強はそれなりに遅れるでしょう
でも、正直こぞうは頭がいいので、一日二日学校サボっても漢字も掛け算も割り算もで躓くことはないと信じられます
先生の一人が交代してもらって、私と面談をしてもらいました
こぞうのこと、学校でのこと、教育センターでのこと、IQ試験のことを話しました
先生は、話を聞く限り、という前置きで、まさにこの教室がターゲットにしているタイプのようだといわれました
変に几帳面、未完成を恐れる、言葉尻に個室するといったこぞうの特徴はいちいち典型的なのだということです
コミュニケーションの教室は、十分な資質をもっていながら社会性に問題があるために力が発揮できていないこどものための教室ということです
学校を抜けても授業についていけるだけの学力があることは、教室に通うための条件の一つなのだそうです
コミュニケーションの勉強をしていたら勉強についていけなくなりました、では本末転倒なのです
応募の締め切りが終わったばかりで、次は6月応募、2学期からになってしまうということです
先生は仕切りにタイミングの悪さを残念がり、入学までにできることについて学校で、家でできることを教えてくれました
シンプルなルールを作ること
守れたときには褒めてあげること
ひめは子供の頃大変特殊な子で、周囲が相当苦労したようですが、同じような傾向を持っていたんだろうなぁと用意に想像がつきます
私は”異常に”IQが低い子だったそうです
自尊心を極限まで刺激する私の母の教育がたまたま合致して、うまくいっちゃった例なんだろうな
勉強になりました